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2015年1月22日 (木)

経済の話、未来の話

人々は、各時代、その時代の「三種の神器」が欲しくて、
それらを買うために、働き、
作るために経済は発展した。

1950年代の「三種の神器」
白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫

1960年代の「三種の神器」
カラーテレビ、クーラー、自動車

 「景気は気持ち次第だ」・・・と語る経済論に私は疑問を感じる。
そして、その「気持ち」を盛り上げる為だけの経済政策に、私は疑問を感じる。

今の生活レベルよりも上の段かいのアイテムが欲しいから頑張る。
そんな人々が集まった国家なら、国家全体が頑張ることりなり、
そこに、経済発展の可能性が生れる。

しかし、昨今の経済疲弊時代、
人々の気持ちはどんな感じなのか。
今の時代の三種の神器でも探さないと行けないのだろうか。

今の時代、多くの人は、こう考えているに違いない。
「アイテム的には今のレベルで十分」
「新たな三種の神器を探す可能性よりも、衣食住に余裕が無い」
「新しいアイテムは欲しいけど、それは生活レベル向上の為ではなく、単に新たな新製品が欲しいだけ」

つまり、生活を激変させるような、次の生活レベルへの発展を促すような「欲しいモノ」があまり無い。

これは、
先進国として、トップクラスにある「日本」の宿命なのだと思う。
技術的にも、生活レベル的にも、世界トップレベルになったがゆえに、成長が停滞している状態。

今現在、日本の国民の多くは、
車や家電は、「壊れたら買い替える」程度のもの。

 

 「景気は気持ち次第だ」
いや、私はそうは思わない。
「景気が良い」と思い込んで、無駄遣いするのは、それは「バブル」だ。
「気持ち」だけで景気が左右するのは、それは「バブル景気」の発端に成りかねない。

生活レベルの次のステップとして国民全員が「○○が欲しい」と考え、それを実現するために産業が発展するとき、その発展の過程で、「景気が良い」は発生する。
私はそう考えます。

 

今テレビなどで大人気の池上彰は、経済を語る時に、まず最初に言うんです。
「景気は気持ち次第だ」と。
「みんなが景気が良いと思っていれば、景気が良くなるんだ」と。
彼は、事あるごとにそれをテレビで言っている。
まぁ、「景気」という言葉の語源からの「言葉遊び」としての側面を含めて、そう言っているのかもしれないが、
私は、それを聞く度に、「いや、それじゃダメだろ」とツッコミを入れている。

 

池上彰といえば、経済の関連で、もう一つツッコミを入れたいことが有る。

それは、
物価の話と、石油価格下落の話。

日本は現在、アベノミクス計画の1部として、物価上昇を促進している。
ある程度の物価上昇の流れを作りながらも、
しかし、世界経済の流れから、石油の原油価格が下落し、
それが原因で、国の統計「消費者物価指数」は伸び悩んでいる。

池上彰は、
「石油の価格が下がるのは嬉しいですが、物価上昇に歯止めをかけちゃっている」
みたいな言い回しで、まるで「良い事ばかりではない」みたいな事をしばしば言っている。
最近の色んな番組の端々で、彼は何度かそれを語っている。

なぜ日本は物価上昇を狙っているのか、
なぜ、物価を上げる必要があるのか、
その根本のメカニズムを理解した場合、
石油価格の低下は、素直に喜んで良い事のはず。

アベノミクスは、物価上昇を望んではいるが、それは単に「統計上の物価上昇」を狙っているわけではない。もっと実質的な経済活動に結びつく流れの話をしているはずだ。

石油価格下落ということは、
私達が常日頃買い物をしている値段のうち、
石油製品やエネルギーの為に払っていた金額が、
つまり、中東方面に支払っていた金額分が、
日本国内にとどまることを意味する。
統計的には、物価は下がるのかもしれないが、
経済的に言うなら、金が国内で回る、その率が上がるわけで、

石油価格下落ということは、単純に喜んでいいはずなのだ。

その辺を理解しないまま「消費者物価指数」とかの統計数値だけで、
それを例えば、アベノミクスなど政治的な話の中で取り入れようものなら、
話の流れは、現実の景気とは別の方向へ向いてしまう。

本来、それを正すのが、ニュースの解説員の仕事なのに、
池上彰は、それを正すようなそぶりは見せない。
残念なことです。

まぁこれは、ニュース解説が仕事である池上彰に限らず、国の中央部も、似たような事を考えている様で・・・。
日銀は、原油価格下落が原因で、物価上昇率の予測を、0.9%と予測する。
日銀は、元々、
2%の物価上昇率目標を立てていたが、原油価格下落が原因で、それが達成できない可能性が高まり、今年後半にも、さらなる金融活性措置をとるという。

何を血迷って事を・・・。

原材料費や、エネルギー費用の下落でモノの値段が下がるのは、
これは、日本国内の「生産」の価値の下落ではない。
日本国内にて、人々が働いた対価としての、世に出回るお金が、減る訳では無い。

原油価格の下落における、表面的な物価の下落は、「消費者物価指数」や「物価上昇率」の計算には、含まないのが、実質的な経済を計る上で、正しいモノの考え方のはず。

例えば、
100円の商品を作る場合、
20円が材料費
40円が人件費
30円がエネルギー代
・・・だった場合、
残りの10円が儲けとなる。

しかし、ここで、エネルギー代が20円に下落した場合、

商品の値段が90円に成るかもしれない。
この場合、物価数値は下がるかもしれないが、
人々は、この値引きによって、購買力を増加させることになる。

または、商品の値段を95円に設定した場合、
製造者の儲けが5円アップすることで、
製造者の経済的なゆとりが生まれる。

どちらにしたって、これは経済的に、良い事であり、
安倍総理が打ち出した「アベノミクス」の、根本的な理屈に沿った流れとなる。
たとえ、結果的な物価指数が、低下したとしても、
元々の目的からすれば、「原油価格の下落による物価の低下」は、
気にするべきではないのに。むしろ、日本経済には、追い風でしかない。

 

原油価格下落で心配すべきは、ただ一点です。
「世界経済の中での、エネルギー利権の動きの変化」
それだけ。
つまり、日本としては、エネルギー調達の方法を、多方面に模索し続ける必要がある。ただこれだけ。物価とかの話で原油価格なんて無視すればいい。もしくはオフセットして考えるべきこと。

日銀とか、政府関係者って、頭でっかちの、頭の固い人間ばかりなのだろうか。

これを理由に、無駄に金融緩和とかしちゃって、「現在の金融の矛盾」に拍車をかけることになるけど、それでいいのだろうか。

ホント、心配事は尽きないです。

 

 

正常な「物価の上昇」というのは、
世の生活レベルが上がって、それに伴う、生活費用の増加によって起こる。
これを、「金融緩和」などで、無理やり上昇させても、これは「経済の矛盾」を生み出すだけで、実を取ることはない。

日本は、国民全員が、洗濯機や自動車を買うことで、経済発展をして、その結果として物価上昇が起こった。
そして、物価が上昇し続けるゆえに、購買力も上昇していった。

この流れを、誤解している経済学者が多いということだ。
つまり、物価が上昇すれば、購買力は上がり、それにつれて、産業が活性化する・・・と。

誤解も良いとこだ。

購買力が一時的に上がったとしても、
それは、その根本となる「生活の為に絶対に欲しいモノ」という存在があってこその流れだ。

今の時代、「三種の神器」的な、購買の心をくすぐる様なものはない。
パソコンも、テレビも、スマホも、かつての「三種の神器」ほどの活力は生まない。
ましてや、殆どが、東南アジアに依存した昨今、
例え今の時代に新たな「三種の神器」が生れたとしても、日本国内にそれが活力と成って残り続けることは無い。

まず必要なのは、「物価指数」じゃない。
原油価格に左右されるような数値じゃない。

日本国内の産業、1次産業、2次産業、3次産業、これら各種の実質的な活性化を評価するモノサシを掲げ、その指数で語るべきなんだ。

 

 

グローバル社会と言われて久しいけれど、

今後、先進国たる日本国は、劇的な経済発展は望めるはずがない。
もし有ったとしたら、それは「バブル」だ。

例えば、アメリカは、1920年代に経済大国となり、その急激な発展の後に、1929年の株価暴落で、アメリカは、初の「先進国としてのバブル崩壊」を体験した。
例えば日本は、1980年代に先進国的な経済大国となり、そして1990年代初頭に、初の「先進国としてのバブル崩壊」を体験した。

これを体験した国は、数十年ごとに、小さなバブルを体験し続けながら、「緩やかな生活の向上」と「緩やかな経済発展」しか望めない。

発展途上国だった頃は、
先進国から、技術やシステムを頂くことで、
急激な発展が可能だった。
しかし、自分達が、世界の先進となった場合、
今度は、生活の向上の為の技術革新や、システムの改新は、自らが模索して作り上げていかなければならない。
その為には、時間がかかる。
時にはマイナスの方向に行くこともある。

先進国は、そんなに焦ってはいけない。

我々日本人は、
まだまだ、「高度経済成長」の時代の勢いを、忘れることが出来ない人達が多い。
それを夢見る世代が、消えてこそ、
日本は本来の新たな道へ踏み出す時が来るのではないだろうか。

安倍総理は言った。
「もう一度、世界のナンバーワンを」
みたいな事を。
政治家は、まだまだ、バブル時代の頃の夢を見続けているのかもしれない。

実経済の中を泳いている我々とすれば、バブル時代の愚かさを反省しつつ実業しているわけだけど・・・。

 

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