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2013年6月23日 (日)

サッカーが強いのはなぜか

欧州や南米のサッカーが強いのはなぜか。
それは、サッカーの戦略や戦術において、自ら編み出してきたイノベーターだからだ。

長きにわたってじっくりと研究を重ね、地道に経験と実力を重ね、
それによってサッカーの実力的な地盤が強固だからだ。

日本はサッカーが強くなった。
しかし、これは欧州や南米の技術を手本として学んだ道のりであり、
実力の地固めがされた状態とは言えない。

学業で言うならば、、
日本はテスト勉強をしたから良い点が取れた・・・という状態。これが「自分の力」として身に付くまでには、さらなる積み重ねが必要だ。
対して欧州や南米は研究者であり、博士や教授のレベルで学問をしている様なもの。つねにイノベーターで有り続けることで、即座にそれが「自力」として身に付いていく。
この差は大きい。

今回、FIFAコンフェデレーションズカップ2013での、日本の戦いぶりを見て、中国人たちは脱帽していたらしい。「負けたとはいえ、日本のサッカーはこんなにも強いのか」と。
中国はなぜサッカーが弱いのか。
それは、全てにおいて付け焼刃だからだ。
学業で言うならば、「カンニングをして点を取る」みたいな状態だ。
建築で言うならば、中国風に言う場合「おから工法」だ。
土台を育てることを全くしていない。
そしてトップたちは腐っている。

日本代表達が敗戦ののちのインタビューで、こぞって「自分たちの実力の低さ」「世界との差」を認める発言をした。それをみた中国人たちは「これこそ日本人の強さだ」「弱さを認める強さ」などと言い更に脱帽したらしい。

 

これらの事は、何もサッカーだけの事に限らない。
近代において欧米は、政治、経済、化学技術において世界のイノベーターとして君臨し、そして日本はそれを目の当たりにして、負けを認め、欧米に学び、近代化を果たし、世界の一等国と成っていった。

欧米の近代化は、産業革命以降、政治と経済において250年の歴史と積み重ねがある。
日本の近代化は、明治維新以降、150年の歴史と積み重ねがある。
中国の近代化は、第二次対戦以降、60年の歴史だ。

中国はかつて、古代から中世にかけて、世界のイノベーターだった。
紙、印刷、火薬、羅針盤、・・・という世界の4大発明を成し、
巨大な帝国を歴史上いくつも誕生させ、
文化水準は世界のトップレベルだった。

中国はなぜ巨大な帝国がいくつも発生したのか。それは、各時代の政治が、前世代の帝国のシステムを継承し、学び、修正し、発展させてきたことにある。

しかし、現在の中華人民共和国は、自らの歴史的な積み重ねを全て焼き払ってしまった。文化大革命と大躍進政策が、過去の中国の「良いもの」を全て焼き払い、それによって、中国人たちは自らのアイデンティティに対する自負を失った。

 

欧州はサッカーが強い。
それはサッカー文化の積み重ねをしているからだ。

日本はサッカーが強い。
それは、建設的にサッカー文化を築き、計画的に積み重ねたからだ。

中国はサッカーが弱い。
積み重ねを拒否し、目先の利を得て満足しているからだ。

 

日本は今、サッカーにおいて、「高度経済成長」の如く技術の成長がある。
この先日本は、サッカー技術において成長が停滞するだろう。
これは、世界のトップクラスに迫ったということだ。
日本はこれからサッカーのイノベーターの一員と成っていくことで、世界を制する資格を有することができるだろう。

ワールドカップブラジル大会で優勝を狙う・・・と日本代表イレブンたちは言った。幾つかの偶然が重なれば、それも不可能じゃないだろう。しかし、それは日本のサッカーが世界一になった状態とは言えない。突然ワールドカップで優勝したところで、日本の世界ランクは決して1位にはならない。

大事なのはイノベーションだと思う。

日本のサッカーにイノベーションを向い入れるには、やっぱり土台を固める地道な努力が必要であり、その為にはサッカーに関する有意義な環境が日本の社会に根付く必要があるのだろう。

 

日本の科学技術はイノベーションに満ち溢れている。
日本の経済も、ある程度はイノベーション能力を有している。
日本の政治は全く発展途上だ。ネガティブな状態ですらある。
日本のサッカーも発展途上だが、こちらはポジティブな状態にある。しかし、次に来るのはトップクラスゆえの停滞だ。

日本経済は、「失われた10年」とか「失われた20年」とか言われる。
しかし、これは何と比べて、何を失ったのか。
これた単に、「高度経済成長の勢い」と、その勢いに任せて発生した「バブル経済の熱」であり、「失われた」と頭を抱えているのは、その時代の熱狂の興奮を忘れられない団塊の世代と、それにつられて単純に従っている”次の世代”が言っているだけに過ぎない。

今の日本の今の経済をもって「失われた20年」と言うのであれば、
世界経済は常に低迷しているようなものだ。
成長は楽しい。快感ですらある。
しかしその快感でオナニーしてたって仕方がない。
高度経済成長の頃を夢見る政治家たちが居なくなり、
バブルの頃を懐かしがる団塊の世代が居なくなれば、
日本はやっと、世界の頂きを目指せる存在となるのだろう。

サッカーでイノベーションを起こせるのが先か。
それとも日本社会がイノベーターとなるのが先か。

まぁ、どちらにしても日本の未来は楽しみだ。

ちなみに、
日本の政治や財政は五里霧中だ。
そういう意味では日本の未来は真っ暗だ。

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