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2013年1月 9日 (水)

残念な横手美智子

物語にむなしさを感じたとき、
エンドロールには、「脚本 横手美智子」と書かれていることが多い。

作品としてのネタは面白そうなのに、
なぜか面白く仕上がっていない物語を書く。
プロットは悪くなさそうなのに、、
それを表現する展開、テンション、言い回しなどがつまんない。

私は横手美智子に対して、パトレイバーの頃から意識していた。
パトレイバーは、私が中学生の頃にレンタル屋で、初代OVAの第1巻を借りてから速攻ではまってしまったアニメだ。
すぐにテレビ版も見始めて、どんどん作品の虜になっていく。

そして急に、物語のノリが変わった話が登場した。
テレビ版第12話「太田惑いの午後」だった。
内容は良い話だったんだけど、凄くつまんなかった。

センチメンタルな物語が嫌だったわけじゃない。
ただ作品の印象としてつまんなかった。

パトレイバーは全部で70話くらいあり、当然話によっては当たり外れがある。横手美智子が担当した話は7作くらいあるけれど、どう見てもハズレ作品ばかりだった。

「つまんない脚本を書く人だな」と。
「このネタで押井守や伊藤和典が書いたらどんなに面白い物語に成るかな」と。
そう感じずにはいられなかった。

「今回はつまんなかったな」と感じた直後、エンディングが始まり、エンドロールに真っ先に「横手美智子」と出てくる。「やっぱりな」と感じながらガッカリ感をなだめる。それがパトレイバーでのパターンだった。

パトレイバーは、高校時代や、大人になってからも、一通り見た。
「自分の意識が成長すれば横手作品も楽しめるのかな」とも思ったけど、
やっぱり大人に成ってから観てもつまんなかった。

Pato_ed
(↑テレビ版 第12話 「太田惑いの午後」より)

 

最近、横手美智子はかなり活躍している。
よく名前を見る。
しかし、時は絶てど、何も変わらない。
むなしい脚本を書く。

 

何か悪いのか。
私は思う。
「間」が悪い。
センスが悪い。
台詞に引き込まれない。
バカなノリに対して感情移入できない。
他の人のセンスを真似して、淡々と仕事をこなしているだけの脚本家にしか見えない。
パトレイバーの頃は多分、押井守など「ヘッドギア」メンバーのセンスに合わせようとして、そして書けなくて、自分の色が出せずに終わった。それがどうやらデビュー作の様で、私が「残念な脚本家だ」と思った最初の瞬間だった。

最近、横手美智子はかなり活躍している。
よく名前を見る。
何故だろう。
むなしい話しか書けないのは、今も変わらない様なのに。

他の脚本家が断った仕事を全て請け負ってるんじゃないか・・・というくらい、どこにでも顔を出してる感じがする。
業界から「便利脚本家」とか思われてるんじゃないか・・・と想像しちゃう出方だ。誰でもいいから脚本を書いてくれって時に便利に使われる存在。なぜそう思うのかと言うと、作品に共通する色が見えないからだ。センスが見えないからだ。
作品を見てセンスに筋が感じられず、ただ「つまらない物語」と感る。とても残念でならない。

ハッキリ言って、ハズレ脚本家だ。

ジョークを書いても、それがむなしいだけとなる。
冗談を、うまい具合にジョークとして展開できない。
もしかしたら、こういうセンスがダメなのだろうか。
相手に冗談と理解させない話の流れ。
冗談なのか本気なのか。
場面をどういうノリで表現したいのかハッキリしない演出。
このアヤフヤさが作品にも表れているようにしか思えない。

彼女の脚本は、アニメには向いていない。
作品に山と谷を作ることが出来ない。
深夜ドラマとか、フランス映画とか、そっち系の雰囲気の作品が似合っている。

 

作品を観終わって空しさを感じ、最後エンドロールで「横手美智子」と出てくる。「あぁ、なるほどな」と理解してあきらめる。
パトレイバーの頃から今に至るまで、それは変わらない。

最近それを特に感じた作品は、
「侵略!イカ娘」の第2期だった。
1期目の頃は、まだ原作の「良いスジ」に乗って「見られる作品」だったのだけど、2期目の彼女の作品は残念なものばかりだった。
まさに、「パトレーバーの横手美智子が再来した」といった感じだった。

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コメント

通りすがりに失礼いたします。

「好きなアニメのはずなのに、何か違和感を感じて、
 エンドロールに横手美智子の名前を見てげんなりする。」

ただこの一点。この一点について、これだけ共感できる方に出会えたのが幸せでなりません。

戦隊の脚本も何作か書きましたが、
メインで書けば作品ごと爆死
サブで書いたら作品汚しとしか思えない安易なキャラ崩壊
本当にろくな仕事をしない。

ネットをさらうと「サブならいい仕事する」みたいな意見が多いのですが、
そんな中、ここまで共感できる記事に出会えたことを幸運に思います。
乱文乱筆、失礼いたしました。でも、それほど嬉しかったです。

投稿: アルマ(略 | 2014年2月17日 (月) 22:48

横手美智子無難でいいと思うけどな
梶島版とは違うけど、天地の小説とか好きだったべ
個人的に合う合わないはあると思うけども、大多数が認めてるから活躍してるんであって、文句言うなら自分で描いてみろって話やね

投稿: たまたま通りすがり | 2015年2月22日 (日) 09:27

>たまたま通りすがりさん

「文句が有るなら自分で作ってみろ」というのは常套な切り替えしですね。

でもね。
見ていて「残念」と感じてしまうのだから仕方がない。

まあ、
「無難で良い」と感じる人もいれば、
「無難が残念」と感じる人もいる訳で。

特に「パトレーバー」というのは、無難な脚本じゃ残念な作品なんですよ。見たこと有ります?

実際に「もし彼女ではなくあの人が書いたなら」と思いを巡らせてしまうのだから仕方がない。
もしかしたら、「残念」というか、「プロットがもったいない」という思考にも似てるかもしれません。

投稿: ブログ主 | 2015年2月23日 (月) 07:04

あー! あーー!! 私が思っていたことがその通り書かれている!!!
街の一等地にマクドナルドばかりがある。もしもここにマクドナルドが無ければ、私は何か別の素敵な料理に出合えたかも知れないのに、この空間もあの空間もマクドナルドが占領している。日本から追い出すことまでは求めないが、せめて少し減ってはくれないか。
アニメ界のマクドナルド。それが横手美智子です。

投稿: うずめ | 2015年5月24日 (日) 07:10

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