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2012年11月 6日 (火)

展望台などで三脚が禁止な理由

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これは、浜松町にある世界貿易センタービルの展望台から撮影した写真です。
当然、夜景の撮影なので三脚が必要です。

しかし、確か2009年あたりから世界貿易センタービルの展望台は三脚が禁止になりました。で、2011年3月9日に三脚が条件付きで解禁されました。→条件

東京など都市圏の展望台で三脚が使える場所は凄く少ない。
禁止の理由は、大抵は「他の客に対して危険だから」「場所取りが邪魔だから」ということが謳われる。しかし、果たして理由はそれだけなのだろうか。

歴史的な場所でも三脚の使用が制限される。
特に世界遺産や文化財に指定されているような建物の中では使用できない。この理由は「三脚で傷をつけるから」だ。これは納得が出来る。日本庭園などでも草や苔を傷つける可能性があるので禁止されるところが多い。これも納得できる。

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この写真は、日光山輪王寺の逍遥園です。この庭園は曇りの日に三脚を使って撮影すると、すごく厳かな雰囲気で撮影が出来ます。三脚の使用に関しては「他者の見学を邪魔しないように」という条件で許されています。
日光周辺は、世界遺産も多いのに結構三脚使用に寛容です。うれしい限りです。

まぁ、文化財は禁止ってのは解るのですけどね。
問題は都心のビルの展望台ですよ。

なぜ「危険」なのか。
なぜ「邪魔」なのか。

私が実際に行って、「危険」「邪魔」を理由に三脚の使用不可を言い渡された経験が有るのは、
・世界貿易センタービルディング 展望台(有料)→解禁
・六本木ヒルズ大展望台 東京シティビュー(有料)→解禁
・文京シビックセンター(文京区役所) 展望ラウンジ(無料)
・東京都庁展望室(無料)
これらの展望台です。
解禁については後述します)

これらだけじゃなく、ほかの多くの展望台で三脚が禁止です。

六本木ヒルズの場合は、かなり混んでいたので「邪魔」だったり「危険」だったりと言うのは理解できました。なんと三脚は「使用」だけでなく「持ち込み」が不可なんです。三脚を持っている人は受付の所で預かってもらう必要があります。まぁ混んでいるので仕方ないでしょう。持ち歩いていたら危険ってのは解りました。

しかし、ほかの展望台が問題ですよ。貿易センタービルも、シビックセンターも、都庁も、いつ行っても「危険」なほど混んでないんですよ。都庁はまだ観光客が多いですが、貿易センタービルやシビックセンターは、人が殆どいない。

まぁのちに貿易センタービルは三脚解禁する訳ですが、逆に言えば、なぜそれまで禁止だったのか、なぜ危険だと思ったのか。それが解らない。貿易センタービルは完成当初はやっぱりそれなりに混んでいたでしょう。でもその混んでいた時期は禁止じゃなかったんです。禁止になったり解禁になったりというのはここ数年の出来事なんです。

 

私はふと思ったんです。
「危険や邪魔以外に本来の”隠された理由”が有るんじゃないか」と。

実は「三脚禁止」に隠れてこういうのもあるんです。
「望遠レンズ禁止」です。
表だって宣言しているところは少ないですが、ネット上の噂では、多くの場所で使用が禁止されています。これはなぜかと言うと、まぁ想像は出来ますよね。説明されなくても解ります。「盗撮防止」です。展望台ってのは他の建物を見下ろす位置にある訳ですからね。高くて遠いので普通なら「のぞき」には成りませんが、望遠レンズを使ってしまうと「のぞき」が可能になってしまいます。

望遠レンズを使用したことのある人なら解るかもしれませんが、望遠レンズを使うときは、手で持って撮影すると手振れが起こって撮影が出来ません。なので三脚が必ず必要になります。つまり、「三脚禁止」にすることで、「望遠レンズが使用できない」という事態になり、つまり「盗撮防止」になる訳です。

実はですね。
東京スカイツリーの展望台は三脚も望遠レンズも使用してOKらしいです。あんなに混雑しているのにですよ。つまり「危険」とか「邪魔」とかそういう理由は無いんじゃないかと。
多分、スカイツリーは高すぎるので望遠レンズを使っても盗撮が不可能なのかもしれません。真下は屋根しか見えないし、斜め下方向の建物は、高すぎて遠すぎて望遠が追い付かない。大抵の望遠レンズは300mm程度だし、マニアが大金を叩いても500mmが限度でしょうからね。それに霞も出てなお不可能になる。

つまりですよ。「三脚禁止」の理由として、
「危険」や「邪魔」ってのは、本当はウソなんじゃないかと。
「盗撮防止」が主目的なんじゃないかと私は思うんです。

世界貿易センタービルの展望台で三脚が解禁になった理由はなぜだろう。「盗撮」の問題がクリアされたからなのだろうか。
解禁条件の中に、「個人の場合でも本格的な撮影をご希望の場合には、有料にて対応させて頂いております」というのが有る。つまり盗撮が可能となりそうな望遠機材を使うひとに対してその都度問いかけるようにするのかもしれません。「お客さん、その機材は本格的なので・・・」と声を掛けてその後、行動の監視の意味も込めて、「有料ゆえに係員が同行する」という事にすればいいのかもしれません。

 

世界貿易センタービルのこの対応はうれしいですね。
展望台ではやっぱりカメラ撮影したいですからね。夜景だって撮影したいですから。三脚使いたいですから。こういう対応をしてくれる展望施設が増えてくれることを願います。

 

--追記--
六本木ヒルズの展望台が三脚を解禁しました。
屋上のスカイデッキはさすがにダメですが、ガラス越しの展望室「東京シティービュー」は三脚解禁です。
「他のお客に迷惑にならないように」という条件です。ぐっじょぶ!ヒルズ!

 

 

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ちなみに、シビックセンターは、窓の近くが台の様に成っているので、ここにビーズクッションなどを置いて、その上にカメラを置くようにすれば三脚が無くてもカメラ固定の撮影が可能です。右の写真の様な望遠撮影が可能でした。(もしかしたら望遠レンズは使用禁止かもしれません)
以下のようなビーズクッションがお勧めです。形の自由度が高いです。

三脚の場所取り問題や人に当たって危険・・・という理由だけを主張している展望台の場合は、吸盤タイプやパイプ固定タイプを使用してみるって手もあります。
当然、これらを使うのも「常識的な範疇」を超える可能性が大きいので、使用していいか聞く必要があるでしょうけどね。「三脚は禁止」とだけマニュアル的に仕事をしてる場所だったら、見逃されちゃうかも??
コンパクトデジカメの場合は左のタイプでも使えるかもしれませんが、一眼レフの場合は大きさの問題から右のようなタイプじゃないとダメかもしれません。

パイプにカメラを取り付ける場合は以下のタイプがお勧めです。
私はサーキットが趣味なのですが、その走行のときに車のロールケージにこれを付けて車載カメラ撮影を行っています。その他の場面でもけっこう重宝します。

 

ちなみに、三脚使用に関して最悪なのが「明治神宮」です。
「使えるか/使えないか」のルールが曖昧すぎる。
その辺の「ルール感」「統一感」が最悪なんです。

私は常に、三脚を使用したい場合は、その場の係員や受付にて使用条件を確認する。

私が明治神宮に行った時も、宮内の客を取り仕切ってそうな警備員に聞いたんです「三脚の使用制限はありますか?」と。1人目の警備員は「特に使用制限はありません」、2人目は「真ん中はダメです」、3人目は「ここは良いですがこっちはダメ」、4人目は「基本的に全面禁止です。でも記念撮影の場合は見逃してます」・・・、何じゃこれ。
当然建物内はダメなのは解っているので、これは境内(外)での話です。砂利のや石畳の所です。
全く統一感がない。
「使っていい」と言うから使ったのに、後ろからツカツカと詰め寄られ、次の瞬間に注意される。

現場の係員に統一感がない。
「良い」と言わて使用してなぜ私はそれで怒られるのだろう。「禁止」なら「禁止」と言ってくれ。最初から禁止と言ってくれたなら、私はそれに従うのだから。「三脚使用禁止」のルールがあるなら、私はそれに異論は無いのだから。最初から言ってくれ。

ちなみに、明治神宮は明治天皇を祭った神社ですが、他の天皇関連施設は、全てルールは明確でしたよ。皇居、京都御所、伏見陵、武蔵陵、昭和記念公園、旧御用邸の各施設も三脚ルールは明確だった。また徳川家康を祭った日光東照宮の二社一寺も三脚ルールは明確でした。係りの人のルール感に統一感があった。
明治神宮は、高々100年弱の歴史しかないのに、内部の人間はアグラを掻いているのではないだろうか。「立地の良さ」や「建設当時の設計思想の良さ」から多くの人がここに訪れるその施設としての実力。それにプラスして「明治天皇を祭った神社だぞ」みたいな、そんな自負の気持ちでアグラを掻いているようにしか見えない。

「三脚を使わせろ」と言っているのではない。
「禁止なら禁止と最初から言ってほしい」と言いたい。

まぁ仕方ないね。
明治神宮は原宿のとなりだしね。
神宮としても”若者”の部類なのだろう。若い神社だから。

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