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2012年10月26日 (金)

佐藤秀峰について

「海猿」や「ブラックジャックによろしく」の作者、佐藤秀峰について思うことが有る。

実は、このブログの名前「紺碧の世界に夜露死苦」の「・・・によろしく」の部分は、この人の漫画「ブラックジャックによろしく」に起因する。
特に熱烈にこの漫画に信仰心を感じるという訳ではなく、ネーミングセンスに惹かれて使わせてもらっている。まぁ熱烈ではないけれどそれなりに大好きな漫画で、物語に熱いものを感じる。

「ブラックジャックによろしく」は、医療モノの物語の中では「白い巨塔」に次いで好きかもしれません。熱くて読み応え有ります。面白いです。

「海猿」に関しても、海での人命救助や海上保安庁の仕事っぷりを熱く感じることが出来る素晴らしい漫画だ。

 

 

 

 

しかしこの作者、どうもナーバスなものを感じる。

自分の作品への愛なのかもしれないが、
著作物に関して、出版社やテレビ局が勝手な仕事をすると、それに対してストレスを感じるようだ。

この場合、この作者がナーバスな可能性と、
業界自体の常識外れな可能性とがある。

何年か前に、彼は講談社ともめてほぼ絶縁状態となっている。→Wikipedia
そして今回、彼はフジテレビに嫌気を感じツイッター上で絶縁を宣言した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121026-00000032-rbb-ent

「海猿の続編は無い」と宣言する。フジテレビ責任者の顔も見る気はないということなので、フジテレビ側は謝罪することも出来ず、結果として和解は難しいだろう。

どうなのだろう。
講談社やフジテレビが非常識だったのだろうか。
それとも、一般的によくあるレベルのトラブルを佐藤秀峰が許容することが出来なかった、・・・という話なのだろうか。

私は製造業として第二次産業に従事するものであり、出版社やテレビ局などの第三次産業の”普通”ってのは解らない。
第二次産業においては、契約やルールというのは神聖なものであり、これを犯した場合は次からの仕事が無いというのが普通であり、”勝手”は許されない。
第三次産業はどうなのだろうか。

多分私が佐藤秀峰の立場なら、同じようなストレスを感じていたかもしれない。そうに違いない。

しかし、漫画やテレビを生業とする者にとって、その現状が戦いの舞台なのであれば、それに習っていくのが”普通”なのだろう。これらの業界には、原作者や漫画家というのはごまんと居るわけだが、佐藤秀峰のようにトラブルが表面化する人はあまりいない。つまり、やっぱり他のクリエイターに比べて、彼の我慢が足りない可能性もある。

彼はネット上で作品の無料配布とかを行って、戦いの舞台を広げてはいるものの、結局や出版社やテレビ局の力があってこそ彼の今の地位が有る訳で、それでこそネット上でも大きな話題を作ることが出来る。
まぁこの「ネットで無料配布」ってのも、「彼の寛大な心」を表しているのではなく、「講談社への報復行動」だろうと私は予想する。

今回彼はフジテレビに関して「非礼なアポなし取材」と「勝手に出版物」という2例を上げている。
前回講談社に対しては「勝手にヨーロッパ版漫画を出した」「ドラマ版の再放送を勝手に許可した」などを訴えていた。
講談社側は「口約束があった」と言っている。口約束というものは各業界でよくあることで、例えば第二次産業においても「口約束も契約のうち」だ。

もしかしたら彼は、前回の講談社にかんする「口約束の有無」に関して反省する部分が少なからずあったのかもしれない。「もしかしたら口約束があったかも」と感じていて、それが深層心理のどこかにあり、それゆえに今回のフジテレビに対しては、「勝手な出版物」の例に加えて「非礼なアポなし」の話を付け加えたのかもしれない。

 

 

ハッキリ言って、「海猿」も「ブラックジャックによろしく」も、テレビドラマが無ければこれほど有名には成らなかっただろう。そしてそれぞれのドラマの完成度は素晴らしく、その完成度によって原作も輝いた部分が大きい。

であるならば、佐藤秀峰はやっぱりもう少し腰を低くしても良い可能性もある。
しかし、彼は腰を低くしない。
つまり、自分の作品に対して「面倒を見てくれなくても元から名作だった」という自負があるのだろう。

まぁそうだとしても、もうちょっと寛大でも良いんじゃないかな・・・って思う。
出版社やテレビ局への批判は大いに行っていいことだと思う。
ただ、その都度のストレスをそのまま溜めないで吐き出して、

「絶縁」にまで成ってしまうのは、それは未熟な精神を表していると思う。

 

 

あと、ちょっと視点を変えて想像してみると、有る可能性も・・・。
フジテレビに対する「韓流関係の批判」の感情が有って、・・・とか勝手に想像してみますよ。

「アポなし」や「契約書なし」ってのは、もしかしたらその実情は小さな事なのかもしれない。

一般的に、アポイントメント無しで仕事相手と接触しようとする事なんて世の中には沢山ある。「アポなし」で問題になるとしたら、アポなしで行おうとしたその時の何かしらの”態度”でしょう。「アポなし」ってのは何も悪くはない。ただ何かしらの圧迫感を佐藤秀峰側に与えていたとしたら、そこから問題が発生しえる。
「契約書なし」というのも、ちょっと引っかかる。もしかしたら「仕事上の口約束」が有ったり、もしくは他の契約に含まれている内容の仕事だった可能性もある。
これらに関する事実は、たぶん三者しか確認をとることはできない。佐藤秀峰本人、アポなし取材をした人、フジ側の契約に関して管理している人。

例えば、
佐藤秀峰が韓流が嫌いで、「韓流反対」関連のデモとかに賛同する気持ちがあり、
フジテレビに言ってやりたいことが有って、
でもそれを表に出すことをためらっていて(性格上の話)、
フジテレビは「海猿」関係で仕事仲間だし(仕事上の話)、
批判すべき存在のフジテレビと仲良くしなくてはいけない自分にストレスを感じ、
拒絶する心が日に日に溜まっていって、
些細な「アポなし」や「契約書なし」に対して、(些細かどうかの事実は不明)
ストレス解放と共にチャンス到来で「絶縁」を宣言できた・・・。
つまり、「自分なりの批判行動が取れた」、「デモンストレーション行動が取れた」という形なのかもしれない。

「海猿」という映像作品の今後の可能性を蔑ろにしてまでも、っていうか先の事なんていっさい気にしないで、怒りとストレスにまかせて「絶縁」したのかもしれない。

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