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2009年3月 8日 (日)

How To ミニチュア写真

本城直季氏のスモールプラネットの様な写真をデジタル加工で作る方法を説明します。
Tilt Shift Effect です。

ミニチュア写真の加工方法を紹介しているサイトは色々あるのですが、どれも説明が端折り過ぎているのではないかと思い、私が細かく説明してみようと思った次第です。

簡易的に遊んでみたいって人は下記サイトで体験してみるだけでいいと思いますけどね。手軽で面白いです。
http://tiltshiftmaker.com/
英語サイトですが、操作はなんとなく触ってれば解かるでしょう。
完成度の差は元の写真しだいです。
コツは、このページの下の方を見てください。

 

では、パソコンにて編集する手順を説明します。
※ 動画で作る場合はこちらをどうぞ→HowToミニチュア動画

まずは鳥瞰図(バードビュー、俯瞰写真、俯瞰撮影)な写真をデジカメで撮ってきます。橋の上や、どこかのビルの上、展望台などから撮った写真を用意します。
練習には、どうぞ以下のサンプル画像をお使いください。
sample_1 sample_2

フリーソフト GIMP での操作方法で紹介します。
本当はフォトショップなどで説明した方がいいのかも知れませんが、フォトショップを持ってない人は二の足を踏みますからね。今回は誰でも無料で手に入るフリーソフト GIMP で説明させていただきます。クリック一回ずつ、くどいくらいに説明しますので覚悟してください。
GIMPのバージョンは2.4です。

 

1、まずは普通に画像を読み込みます。
How_to_01_s_2

 

2、画面右の方のレイヤーウィンドウにて、「背景」を右クリックしてレイヤーの複製を作ってください。「背景 コピー」というレイヤーが作られます。
How_to_02_s

3、レイヤー「背景 コピー」の左部分の目のアイコンをクリックして、表示を消してください。つまり、「背景 コピー」はまだ使わないので見えないようにしておきます。
How_to_03_s
赤い丸で囲った部分です。

4、レイヤー「背景」を選択します。
How_to_04_s_2

5、「ぼかし処理」を行います。この時点でのぼかしは、レイヤー「背景」だけが全体的にボケます。
How_to_05_s

6、「ぼかし処理」を10~20回くらい繰り返します。GIMPの「ぼかし」を使っているので20回とか成りますが、他の処理を使って一回で済ませてもOKです。この辺は作る人のセンスですね。
How_to_06_s
画面を見て分かるとおり、キーボードにて [Ctrl]+[F] を押すことで楽に処理を繰り返すことができます。

7、「ぼかし」完成です。
How_to_07_s

8、レイヤー「背景 コピー」の左の部分をクリックして、「目」を表示させます。するとさっきぼかした「背景」の上に「背景 コピー」が重なります。
How_to_08_s
ボケてない画像が画面上に表示されるはずです。

9、レイヤー「背景 コピー」をクリック(選択)します。
How_to_09_s

10、ここから「クイックマスク」処理を行います。画面左下の方の四角いボタンを押します。赤い丸で囲った部分です。
How_to_10_s
画面が半透明の赤で覆われるはずです。

11、グラデーション処理を行います。画面左上の「グラデーション」アイコンをクリックし、その下のウィンドウにて設定を行います。グラデーションは「RGB」、その横のチェックボックスに「レ点」を入れます(反転)。形状は「双線形」を選択。
How_to_11_s

12、グラデーション処理実行。ミニチュアに見せたい対象、焦点を合わせたい対象から下にラインを引きます。このラインの長さによって完成後のミニチュア度が変わってきます。
How_to_12_s
紹介の上の図よりも、もっと短めが良いかもしれません。

13、ラインを引くと自動処理で以下のように半透明の赤がグラデーションを描きます。
How_to_13_s

14、レイヤーウィンドウの「背景 コピー」を右クリックして、「レイヤーマスクの追加」を行います。
How_to_14_s

15、設定画面にて「チャンネル」→「クイックマスク」を選択します。そして「追加」ボタンをクリック。
How_to_15_s

16、レイヤーウィンドウが以下のようになります。
How_to_16_s

17、画面左下の「クイックマスク」ボタンをクリックすると、半透明の赤が解除されて、以下のようになります。
How_to_17_s

18、レイヤーウィンドウの「背景 コピー」を右クリックし、「下のレイヤーと結合」を選択します。
How_to_18_s

19、レイヤーウィンドウが以下のようになります。
How_to_19_s

20、これを「保存」すれば完成です。

How_to_20_s

私の想像では、偏光フィルターを使うとミニチュア度が増すでしょう。今回の説明で使った画像は残念ながらフィルターを使っていません。

色々な画像でミニチュア写真を作ってみたのですが、やはり出来栄えは元の画像しだいだと言えます。

・対象を斜め上から見た構図(バードビュー、俯瞰撮影)
・高低差の少ない被写体
・天気のいい日の写真を使う
・偏光フィルターを使う
これらがコツでしょうね。

あと、デジタル加工についてですが、
・「背景 コピー」に少しぼかしを入れる
・グラデーションの幅を変える
・色相、彩度、明るさ、コントラストの数値をいじる
…など、その写真毎に色々なアレンジを加えることでミニチュア度は益々上がっていくでしょう。自分で研究して覚えるしかないですね。

マイブームでは、晴れた日の写真の場合、
・明るさ -10
・コントラスト +20~30
・色相 -10
・明度 -10
・彩度 +20~40
こんな感じです。元の写真次第ですけどね。

 

どうでしょう。誰でも、この説明で「ミニチュア写真」を作ることが出来るようになるでしょうか。解らない場合は、どうぞコメント欄にて質問してください。

Dsc06378_s → Dsc06378_ss

Dsc06397_s → Dsc06397_ss

Dsc06687_mn Dsc06696_mn

Dsc07854_t_m3_s

 

ちなみに、本城直季氏は、古いジャバラ式カメラにて被写界深度を浅くすることでミニチュア化を実現しています。「アオリ」と言います。

本物のミニチュアを撮影する場合、カメラと被写体の距離はせいぜい1~2mです。この距離で被写体を斜め上から撮影すると、数十センチの距離の差で遠くと手前がボケて撮影されます。
しかし、本物の風景を撮影する場合、バードビューな風景写真は被写体までの距離が100m、200mは当たり前です。これだと、どんなに被写界深度を調整しても、一点のピントを合わせた時点で写真全体のピントが合ってしまいます。

この差がミニチュアと本物の差なのですが、本城直季氏は本物の風景に対して「アオリ」を駆使することで、遠くと手前をピンボケさせてミニチュアの様に見せている訳ですね。

ただ一点、解からないのは、本城直季氏の写真は人物が写った場合でも、その人物が人形の様に写る点です。これこそもしかしたらジャバラ式カメラのアナログ的特長なのかもしれないですね。
デジタルな私としましては、これについても以後研究してみたいと思う次第です。

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