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2009年1月11日 (日)

金融好景気って何だろう

金融による好景気・・・。
これって何だったのだろう。
金が金を生み、投資と投機が入り混じってバブルは発生し、そして有る時それは弾ける。

バブル経済の時の資金って、どこから湧いて出るものなのだろう。そう考えたのち私は一つの結論に達した。
つまりは単純だった。
「投資によって儲ける原理」の積み重ね。そしてその破綻。

ある投資家Aがある案件に「10年後に3倍になるだろう」と予想して投資し、結果が出る前に、その債権を第三者Bに売り渡す。売買価格は投資価格の例えば4倍程度など。
10年後に対して投資したはずなのにその結果が直ぐに返ってきてしまう仕組み。これが今の金融界を駆け巡っている仕組み。10年後の実質経済の結果が出ていないのも係わらず、まだ見ぬ架空の商品が売買され続けている現状だ。

実際は、最初の投資家は「1.2倍くらい」と予想しながら、2番目の投資家に渡り「1.5倍になる・・・」と勝手に予想を釣り上げ、登り調子だからと3番目以降の投資かもそれに習って、結局は「2倍、3倍・・・」へとなっていく。

そして破綻は10年後の結果を待たずにやってくる。
3~4年の月日を要して、「投資予測の未熟さ」が露呈していき、例えば3倍で取引されていた金融商品は、実質的な10年後予測である「1.2倍」程度まで戻り、大金が掛かっていると思われていた債権が、・・・文字通り、泡と消える。

バブル経済とは、未来の社会から無理やり借金をして、そのまま踏み倒すような行為である。
そのシワ寄せは金融に関わらないような一般市民。

 

2008年、そのシワ寄せが始まった年であり、2009年は、本格的にその借金返済が始まる年でも有る。
今までの不況は例えば日本国内だけの不況だったが今回は違う。世界中が不況となった今、何かにすがって借金の肩代わりをしてもらう訳にはいかない。

日本のバブル経済の返済は実はアメリカ経済に頼ったところが大きい。言うなれば経済界の借金をアメリカ社会が肩代わりしてくれたようなもの。アメリカ市民の購買力に頼って。そのアメリカ市民は実は借金を重ねて世界中からモノを買い続けていた。

2009年、その借金の返済の日々が始まる訳です。
言うなれば、その借金の一部は日本のバブルの借金も含まれていると言っても過言ではない。

 

2005年からアメリカの住宅価格の上昇率が鈍化して、2006年には停滞から徐々に下落へ。
私は当時、この動きに敏感に恐怖を感じていた。
私は製造業の会社を経営する立場の人間だが、それまで毎年の様に数千万円単位の設備投資をしていたのを、2005年からピタッと止めた。
製造業の設備というのは、大抵が減価償却が6年であり、6年後に投資した機械の借金返済が終了する。
設備投資を止める・・・それが2005年、2006年、2007年と続き、投資を止めた為、新たな借金は生まれず、金利分の損失が生まれないために、業績が上向いていった。

当時は周りからは「もっと投資をすればいいのに。事業拡大に繋がる。」と言われたものだ。だが6年後の保証が無い投資は行えない。
私の会社は、あと2年、設備投資の借金を返済し続けられれば、この不況を乗り越えられる公算が高い。他の企業さん達は、去年のリーマンショックの前夜まで設備投資を盛んに行っていたことでしょう。つまり、借金は丸々あと6年も残っている事になる。6年辛抱しないとこの不況を乗り越える事が出来ない状態・・・と言える。

私は2005年当時、その時の世界の好景気の根源が「アメリカ人の購買力」であるというささやかな説を理解して信じて行動してきた。当時の現状把握が的確だったからこそ今の会社の現状が有る。
鮮やかな自慢話にも聞こえなくは無いが、・・・内心は冷や汗が止まらない。設備投資分の借金はあと2年で終ろうとしているが、やはり仕事自体は減っており、・・・実は2005年当時の判断か一歩でも遅かったら、うちの会社も大変な事態になっていたかもしれない。

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