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2008年9月11日 (木)

酸性雨についての最新認識

最近、話題が薄れてきた「酸性雨問題」。
実際のところ、どうなっているのでしょう。

事実として、酸性雨は地上の多くの木々を枯らしてきました。
また、人間が酸性雨を浴びることに懸念が叫ばれてきたのも事実です。
しかし、結論から言うと、酸性雨は我々人間が浴びても大丈夫です。
酸性雨というのは、酸性であることが悪いのではありません。
NHK高校講座 理科総合A・B 第39回 A-20 環境のことを考えよう

ドイツの森などが立ち枯れした映像などが多く使用されて「酸性雨」の問題が叫ばれました。これは工業社会から排出される、二酸化硫黄や、二酸化窒素の濃度が影響しています。しかし、二酸化硫黄や、二酸化窒素が雨に含まれていることがすべて悪いのではありません。

たとえば日本の雨は、1983年からの酸性雨対策調査で、25年間ずっとpH4.8のままです。日本の大気汚染は産業界の努力により、劇的に改善しています。しかしずっと同じ数値なんです。これは、大気中のCO2と、活火山の噴煙によって自然現象として酸性化している、と現在では理解されています。当然噴煙には、二酸化硫黄や、二酸化窒素が含まれており、それによって大幅に酸性化しています。火山が無ければ、CO2だけの作用でpH5.6くらいになるとされています。これでもかなり酸性です。

ドイツの森(シュヴァルツヴァルト)付近は、火山の影響など受けない地域でした。だから、二酸化硫黄や、二酸化窒素に強い植物が無かったんです。そこに、産業革命以降の大気汚染が作用して、木々の立ち枯れが起こったとされています。
対して、日本の森に生息する木々の多くは立ち枯れしていません。火山列島の環境に対応し、二酸化硫黄や、二酸化窒素に強い性格なんです。一部弱い木々が生息する地域などで、大気汚染が影響して立ち枯れしたところもありますけどね。

雨は酸性であることで正常なんです。
酸性の雨は、土壌にしみこみ、地面の中で中和され、河川や湖、海などに流れ込みます。流れ込んだ時点で、もうすでにほぼ中性なんです。日本の雨はpH4.8なのに、日本の河川は大抵pH8以上のむしろ弱アルカリです。このことからも理解できると思います。
こういう流れで水は何億年も循環しています。

木々の立ち枯れは、その地域環境に相応しくない量の排出物質が含まれていたからで、地域が変わればその数値は正常と言える場所だってあるってことです。日本とか。そして、人間に対して、その数値の雨が有害であるとは言えないことがわかると思います。

産業の発展による雨の汚染は確かにあり、特定の地域の環境を破壊しています。これは問題です。
しかし、人間の健康には大して影響しないものです。
まあ、これは「日本人が太古の昔から酸性雨を浴びても健康でいられた」という事実を元にした論法であり、もしかしたら、「日本人は酸性雨に強い人種であって、西洋人は酸性雨に弱い」という性質を持つ可能性もある。
しかし、DNAが確立するには何千年、何万年と必要であり、それまでにはどんな人種も種族毎に大移動を繰り返している訳であり、「火山地域だけにいる人種」とか、「火山地域を避けている人種」なんて限定される方がおかしいと思われます。
結論として、人間は酸性雨に強い性格を持った動物であると断定することが正しいでしょう。

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