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2008年9月 9日 (火)

「偽善エコロジー」について 1-4 「ハウス野菜 養殖魚」

「偽善エコロジー」
武田邦彦が書いた環境問題ネタの本だ。

・・・はっきり言って、この項目ほど意味不明なものはない。
彼が何を主題として主張したいのか全く解からない。

武田邦彦は、「ハウス野菜、養殖魚を買わない」は、ただのエゴだと言う。

ま、私も思うところは有る。
「海産物の枯渇」という環境問題を考える上で、養殖技術はこれから発展していく事が必要な業種であると私も思う。そしてまた養殖に関する省エネ技術の確立は急務だともいえるが・・・。省エネの確立については彼はこの項目で全然触れていないし、枯渇問題も全く触れていない・・・。・・・よって私の考えとは全く違う方向からの養殖問答のようだ。
ハウス栽培については、私は彼に同調する部分は何も無い。

前置きをしておくが、この第一章の表題は「エコな暮らしは本当にエコか?」だ。
彼は「エコロジー(生態学、環境学)」の話をしているのだろうか。それとも「エコノミー(経済学)」の話をしているのだろうか。彼の中ではどっちの言葉を略して「エコ」と言っているのだろうか。
著書の名前に「エコロジー」と出ているし、少なくとも彼の中では「環境」を語っているつもりなのだろう。

彼は、「ハウス野菜や養殖魚は環境に優しいものだ。露地ものの野菜は環境に悪い。天然モノの魚は環境に悪い」と主張する。

彼がこの項目で言っているのは以下の通り。
「季節外れなハウス栽培のトマトは、ハウス旬トマトの10倍の栽培エネルギーがかかる」
「天然サンマ漁は、ハウス旬トマトの2倍のエネルギー(燃料)がかかる」
「ハマチの養殖は、天然サンマ漁の12倍のエネルギーがかかる」
つまり、旬のトマトを1とした場合、以下の通りとなるらしい。
 トマト・・・1
 ハウス旬トマト・・・6
 ハウス季節外れトマト・・・60
 天然サンマ・・・12
 養殖ハマチ・・・150
「生産エネルギー」÷「収穫の重さ」による数値です。
・・・何ですかね、この数字。
この自称科学者は、この数字に何か比較する意味が有るとでも思っているのでしょうか。
サンマの1kgとトマトの1kgじゃ、栄養価もカロリーも、食における存在感も、全く違うものだ。 社会的価値観も、生命活動面から見る価値観も全く違うものを、単純な数字で比較しようとしている。 これは科学者のやることじゃないだろう。

彼は言う。
「ハウス野菜はエネルギー消費をするがトマト1kgにつき6円分しか使ってない」
そして、ハウス栽培のトマト1kgの栽培エネルギー量と、天然物サンマの1kgを獲る燃料エネルギー量を比較し始めました。サンマはハウス旬トマトの2倍のエネルギーを消費して獲られてるのだとか・・・。
そして、
「日本は高度経済成長で給料が17倍になったので、高いハウス物や養殖物を買うことが出来るようになった」のだそうだ。・・・そうね、その通りでしょう。経済の歴史ですね。

そして彼はここからこの項目の締めに入っちゃうんです。
「娯楽としてパチンコ業界に30兆円落としている。 日本人は娯楽にそんなにお金を使ってないで、その金で高い国産食料を買えばいいのに。ハウス野菜や養殖魚を買えばいいのに。その方が環境に優しい・・・。」と言っている。
何と何を比べて、「その方が」と言っているのか理解できない。
パチンコ台の使い捨て大量廃棄の環境問題と、養殖のエネルギー問題を比べているのだろうか。
パチンコをすることの是非は別として、娯楽と食料を比べて、「娯楽を止めて高い食料を買え」ってのは何とも言えない下らない意見だと私は思う。

彼は拍車がかかって更に言う。
「もっと石油や設備を使って、安全な食料を大量に作って、それをみんなが高い金を出して買う。そうすれば第一次産業は廃れない。」
「第一次産業が廃れたのは、日本の経済が発展して、車や家電にお金を掛けるようになって、食べ物にお金を使わなくなったから」なのだとか。 ・・・・・・。 ・・・。 ・・そうですか。
日本の第一次産業が廃れたのはそんな理由のはず無いじゃないですか。
経済認識の何をもって勝手に自分の頭の中で完結しちゃってるんでしょう。

この人は、経済的なことを言ったりしているが、本当の経済学というものや、経済の過去の流れを全然理解していないようだ。マクロ経済なんて全くしらないらしい。ミクロ経済の、それも自分の身の回りだけを表面だけ見て語ってるだけの人だと言う事がよく解かる。

彼は言う。
「風呂が銭湯から内風呂になってエネルギー消費量が上がった。」
「食料が天然から養殖に変わってエネルギー消費量が上がった。」
そして、
「日本人は高い給料を貰うようになったのだから良いじゃないか。」
金持ちなんだから石油をいっぱい使って豪華に暮らそうよ・・って意見らしいです。

そしてこの項目の最後の一文です。
「フードマイレージだとか、(中略)・・・エコ、エコと躍起にならず、自然の恵みを感謝していただけばよいと私は思います。」
石油も自然の恵みなんだからジャブジャブ使っちゃえ・・・と。
結局は、環境問題だとか関係ないんですか。
贅沢させろと。

彼はこの項目で何が言いたいんですか?
社会への「本当の意味の環境問題」の提言じゃなかったんですか?
「偽善エコロジー」ってどういう意味ですか?
武田邦彦さん、あなた自身の「偽善の心」を説明した本なのですか?

もう、支離滅裂も甚だしいっていうか・・・。

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コメント

そういえば、この人、温暖化で海面上昇はしないっていましたね…

理屈がコップにあふれんばかりの氷水を入れて氷が溶けてもコップから水はこぼれないだったかな?

確かに北極の氷は海面に浮かんでいる形なのでそうでしょうけど…

南極や山の上に積もってる雪はどうなるのでしょうか?
温暖化によってとけるのは何も極地だけではないし、
地球の海面がコップの水と違うのは、コップの水は氷のすべてが水面上に浮遊している状態であることで、南極大陸のような水面から隔離された場所にある氷が溶けることを考慮に入れてないよね…
このあたりどう説明するのだろうか?

投稿: ぐうう | 2009年4月 6日 (月) 08:45

はい、こういうことですね。
http://coolway.air-nifty.com/unicorn/2008/09/1-8-8614.html

投稿: Snow | 2009年4月 6日 (月) 15:59

エライ古いページに来てしまったw
これ書いたこと今じゃ恥ずかしくてたまらないだろうなぁ
それとも凝り固まった思考のまま停止しているんだろうか?

温暖化する!南極の氷が解ける!とかいう宗教を信じ込み、馬鹿丸出しの科学講義をする馬鹿サイト発見記念カキコ

投稿: | 2011年4月16日 (土) 02:30

あ、またエセ科学に騙されちゃってる人が来たsad
いまだに武田邦彦系の似非科学を信じきっちゃってる人がいるんだ・・・。

どうせあなた、アレでしょ。
「ハウス野菜は放射能の影響はどうなの?」
みたいな疑問で検索してここにきたクチでしょ。
もしそうなら、まぁ、科学を自分の頭の中で思考することが出来ない、風評被害を撒き散らすだjけの人物なのでしょうね。

投稿: Snow | 2011年4月16日 (土) 07:01

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