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2008年8月27日 (水)

「宇宙開発戦略本部事務局」発足の裏で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000066-jij-pol
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200808/2008082700373&rel=y&g=pol

「宇宙開発戦略本部事務局」が内閣府直下に作られた。
担当大臣は野田聖子。
これは、各省庁にまたがる宇宙関連事業を統括して国として戦略行動を取っていこうという意向の組織だ。


現在、宇宙開発機構は、「GXロケット」というロケットを開発中だ。
GXは、昨今世界で求められている中規模サイズの低予算なロケットを目的に開発されている。
目標は1回の打上げで40億円程度とか・・・。
世界では現在、同規模のサイズの打上げで50億円程度が相場となっている。

ところでこのGXは、当初500億円程度の開発予算の予定で、2002年に開発がスタートし、少なくとも2006年には実用化される予定であった。
この計画は、ロケットの下の部分(1段目ロケット)をIHI(石川島播磨重工)が担当し、上の部分(2段目ロケット)をJAXAが開発することで進められた。
しかし、IHIは予定通り開発したものの、JAXAの部分の開発が難航し、現在なんと既に1500億円も掛けており、現在も増え続けている。打上げ予定も、2009年になり、2012年に成り・・・。遅れまくりとなっている。

1段目ロケットは、固体燃料ロケットが得意なIHIだが、GXではケロシンによる液体燃料ロケットに挑戦している。しかし、1段目ということもあり、出力調整の殆んど必要ない機構であってあとあパワーをどう制御するかの技術であり、いわば固体燃料と同じ流れだった。
2段目ロケットは、燃料にLNG+酸素という他に類を見ない仕様だった。この2段目で躓いた。


こんなムダ飯食いのGX計画の中止を検討していた組織が有る。
かつて、「宇宙開発戦略本部事務局」の代わりに存在していたような組織、内閣府直下の「宇宙開発委員会」だった。
しかし、そこに政治の意向が飛び込んできた。
「GXロケットは偵察衛星の提起的な打上げに最適である」という政治的な意向。
そしてなぜか、GXの中止を検討していた「宇宙開発委員会」は文部省下に格下げされ、その代わりの様に誕生したのが今回の「宇宙開発戦略本部事務局」ということに成る。
政府の意を含んだ鳴物入りの組織なのだろうか。
政治関連の有名どころが勇んで記念撮影している。

私は宇宙開発に夢を持っている人間であるが、この日本で、官僚の金銭感覚が皆無な日本において、このような開発を進め、案の定、予算が膨張しまくっているこの現状は、私は大反対だと言いたい。
宇宙開発するなと言うのではない。
宇宙開発という大事な戦略計画を大金掛けて行うなら、官僚的な金銭感覚ではなく、現実的な感覚と技術観測で遂行してもらいたいものだ。

「宇宙開発戦略本部事務局」を立ち上げて興奮している面々も、技術の「ぎ」の字も意識しちゃ居ない。
計画案に判子を押す人間も、それが実現可能かなんて考えちゃいない。
現実を見ている人間は現場の人間のみ。
こんな事では無駄な税金を垂れ流しているだけで、我ら宇宙ファンが夢見る技術の発展は夢のままとなるだろう。

・・・そんなことを、野田聖子などは解かっているのだろうか。
野田聖子は岐阜が政治基盤の議員だ。
岐阜は、実は宇宙関連企業がひしめく地として有名。
・・・なんだかね、こんなところでも政治の駆け引きみたいなものが見えちゃってますよ。
そして、無駄な金が流れている事でしょう。
本気じゃない人たちの懐へ流れる金が・・・。
無論、我々の税金です。

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