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2008年3月17日 (月)

現在の世界経済を整理してみよう

世界経済のもろさ
http://coolway.air-nifty.com/unicorn/2007/03/post_42f6.html
アメリカの財政赤字と貿易赤字
http://coolway.air-nifty.com/unicorn/2007/04/post_8b0b.html
上の記事は去年の3月、下の記事を書いたのは4月。
それから、8月にはサブプライムショックが起こり、年末には中国当局の金融締め付けがあり、今年1月に世界株安・・・。
そして先週から今日(月曜日)にかけて、ドルが大暴落95円台、日経株価が11,800円割れ・・・。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080317-00000918-san-bus_all

なんだか世界が激動してるようなイメージですけどね。
実は、経済の形は1年前とあまり変わってないんですよ。
1つだけタガが外れただけ。
単にアメリカのバブルが崩壊しただけのこと。


グローバル化を推し進めてきたアメリカは、率先して外国(日本や中国)の製品を購入する社会システムへと移行し、貿易赤字を拡大させる事となった。
日本や中国にとっては、貿易黒字であって、それによって得たドルを自国の通貨に換金した場合、日本では円高が起こり、中国では外貨準備高が上がるだけと成る。
それでは貿易摩擦が表面化してしまう形となるので、通貨の換金をせずにドルのままでアメリカの金融商品に投資して、資金の運用を図っていました。
アメリカの株式も上昇しまくってたし、アメリカ国債もいい利率でした。
そしてあらゆる物が金融商品化され、世に出回りました。
そんな中に、サブプライムという金融商品が入っていたのです。
リスク分散と言う名目で、あらゆる金融商品の中にサブプライムは入り込んでいきました。
アメリカは、サブプライムという金融のカラクリによって、国民の消費者意欲を拡大させ、また減税政策によってそれを加速させてきた。

サブプライムローンというのは、最初の2年間は利率の低いローンですが、2年後からは急に利率が厳しくなるローンです。
今まで金利の安いローンを組めなかった経済力の人たちを対象としたローンがサブプライムローンです。
ローンを組んだ人は、2年間のうちに、金利の安いローンに変換することを求められる。
住宅と言う資産を手に入れることによって、その資産を担保として安いローンに変える事が求められる。
サブプライムローンが導入されて最初の数年はうまく行っていました。
でもね、
低経済力層(サブプライム層)の経済力が上がった事によって、低金利ローンが組めたわけでは無いんです。
自身が手に入れた住宅の価値がうなぎ登りに上昇していたことにより、低金利ローンが組めたわけです。
しかし、その住宅価格の上昇も2006年まででした。
そしてその1年後、サブプライムローンの焦げ付きが一気に明るみになり、2007年8月に住宅バブルは崩壊し、世界的なサブプライムショックと成りました。

アメリカに対して貿易黒字を上げていた国々の企業などは、大抵がアメリカの金融商品に投資していました。
また、そのその流れに便乗して、ヘッジファンドは「円キャリートレード」によって、アメリカの金融商品を買いあさっていました。
そして一気にアメリカの金融商品全体の暴落が起こり始めたわけです。

アメリカの経済が混乱した事により、世界中の投資家はアメリカから資金を引き上げました。
それによって、為替においてドル安がどんどんと進んだわけです。
現在の1ドル95円というのは、この流れです。
また、これまでアメリカ人は、自国の金融商品を担保に海外の金融商品に投資していました。
しかし、担保価値の減少によって、世界中の金融から手を引き始めました。
それが世界同時株安を引き起こし、それにびびった他の投資かもどんどんと手を引き始めて、株価は暴落しました。

日本の現状、円高株安の流れはこうして出来ました。

簡単に言えば、貿易で儲けた金をアメリカに投資してたわけですが、それを引き上げたってだけの話。
それが単に世界規模で起こっただけ。
単純であり、かつ破壊力の有る動きですね。


行き場を失った投資資金は、穀物や原油に向いていますよ。
それによって、食料高騰、原油高騰が起こっています。
貿易黒字では恩恵の無かった日本の一般市民は、今度は、生活必需品の高騰という形でシワ寄せを喰らっています。
今までの儲けは勝ち組が独占し、リスクは国民全員に分散・・・。
不公平な世の中ですね。
解かりますか?
これがグローバル化の流れなんですよ。
金融グローバル化、貿易グローバル化。
そしてそれらは国内産業の衰退を促し、日本の食料自給率は低下しまくってるわけですね。

アメリカはグローバル化を推し進めて自爆し、そしてグローバル化は世界を混乱に巻き込みました。
そしてその混乱はまだまだ序の口でしょう。
今後も未曾有の混乱が待っていますよ。


政治、経済、情報、人の流れ、においてグローバル化は世界の流れとして必然なのでしょう。
しかし、そのグローバル化の価値観がどこに起因しているのかが問題です。
アメリカ中心の経済、また、欧米を中心とした価値観で世の中が進んだことで、他の国や地域の存在観を無視してきた矛盾が今の時代やこれからの時代のひずみを生んでいます。
真の意味でのグローバル化の構築が、世界には必要なのだと言えるでしょう。
地域の尊重、文化の尊重。
世界の独占を狙おうとする今の競争社会では、その矛盾は消えません。

世界は知恵を持ちすぎました。
しかし群集心理は幼稚なままです。
グローバル化は巨大な子供の人格そのものです。
おやつを食べまくって、栄養過多になり、そして成人病となるでしょう。自己を抑制するほどに人格が成長してないんですね。
人類はもっと大人に有ることが必要なんです。

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