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2007年10月 5日 (金)

独裁国家で何が悪い!?

先週、「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?」という番組をやっていた。
http://www.ntv.co.jp/dokusai/
録画したのを今やっと観たわけですが・・・。

内容としては、「独裁国家」という社会を構成している多くの国の現状を取材し、紹介して、その各国に対する是非を問う無いようでした。
そして、国によっては独裁国家であることがその国の国民の幸せに繋がっている・・・等々。

独裁国家と言えばすぐに、北朝鮮やナチスドイツなどを思い浮かべるだろう。
何とも悪いイメージの国家体制だ。

しかし、「独裁国家」というのは、少し前までは全世界がそうであったように人類にとって本能的に構成しえる社会構造なのだろう、と私は思う。
王様や貴族、皇帝、殿様・・・それらが世の政治を行っていた時代、それはいわゆる「独裁政治」そのものだ。


私は以前、以下のような記事を書いたことが有る。
地球の方程式(2005年3月16日 記述)
キューバという独裁国家にたいするイメージの転換だった。
世界の標準に比べてキューバは経済的に貧しい国だが、人間の幸福度はどうだろうか。
社会構造の矛盾度の低さは、世界に類を見ないほどに確立しているのではないだろうか。
このことに関しては番組内でも触れていました。
番組では、医療や教育に関して主に触れていました。

思い起こしてみればキューバという国は、過去には核兵器導入に関して危機的な状況はあったものの、それはソ連とアメリカの思惑が関連したものであって、それ以外に関して大きな国際問題の無い国である。
建国以来、国内国外に関わらず紛争も無いし・・・、ただ社会主義ゆえにアメリカに制裁され、経済的に貧しいだけ。
それ以外は平和であり、幸せな国なのではないかと思う。
制裁下ゆえに不幸中の幸いとして、国内のみで経済を回す事の出来る社会を構成しているし、またエネルギー問題を元とする環境問題が殆んど無い。


ま、キューバはいいんです。
でもね、他の独裁国家はどうなんでしょうね。
番組では独裁国家として、トルクメニスタン、リビア、ブータン、などの国を紹介していた。

トルクメニスタン
終身大統領制?の国であり、今のところ「世襲制の無い独裁権」を有した大統領制だ。
国民の多くは幸せな生活を送っており、たまに出る大統領の理不尽な「おふれ」さえ我慢すれば良い国なのだろう。
社会を支えている経済力は、天然ガスが元である。
トルクメニスタンは、天然ガスの埋蔵量が世界第4位であるらしい。それが幸せパワーの源。

リビア
90年代までは欧米と対立し過激派なども生み出していた国であるが、現在では「核の放棄」を宣言し、そして石油パワーを社会に対して還元をし、また貧しい隣国などを支援している。
国内は治安がよく、生活も安定しているようだ。

ブータン
私はブータンの現状については以下の番組にてすでに学んでいました。
ドクター月尾 地球の方程式 「ブータンに見る幸福論」(2005年9月13日 放送)
数年前まで鎖国を行っていた国で、最近では国家として禁煙を宣言した国だ。
風景はのどかで、そして人々は幸福感に満ち溢れていた。
鎖国解除と共に、テレビやインターネットが解禁され、その幸福度は徐々に低下しているのが現状のようだ。
世界の波には勝てなかったという事だろうか。
ブータンは国王による独裁国家だったが、国王は自ら2008年に引退する事を数年前に宣言し、以降は民主制の政治体制へ移行するという。
・・・物欲を知ってしまった国民がたどるブータンの未来とはどんなものになるのか、凄く心配だ。

ま、これらの国に限らず中東の石油産出国の多くは、王政による独裁国家だし、わざわざこんな番組で「独裁国家の現状」なんて紹介しなくても、本当は、みんな知っていたはずなんです。
ただ明確に認識していなかっただけ。


独裁国家として成功している国の紹介は番組ではこんな雰囲気で終っていまいたが、私には気になる部分が有る。
それは、独裁国家の多くが、石油や天然ガスの経済力を糧に国家を運営し、それによって国民が「幸せだ」「楽な生活だ」と感じていることだ。
今は良い。天然資源が有るからね。
でもそれが枯渇したらどうなるのだろう。
世界のどんな油田もガス田も、枯渇木は必ずやって来る。
それまでにその社会システムに変わる幸せな国家を構成できるのだろうか。

北朝鮮は元々何の経済的パワーも持たずにソ連に寄りかかった状態で誕生した国家だ。
今、最悪な状態の独裁国家となっているのはそのせいだ。
そして、資源パワーを失うであろう将来の多くの国の未来図であるかもしれない・・・。


私は、「独裁政治」というのは社会に必要な政治形態のひとつなんだと思います。
その国の経済力の源が天然資源等に一点に集中しているような国では特にそうなんだと思います。
「独裁」という強力な政治パワーがあってこそ、巨大な一点集中経済を運営していけるというもの。

また、キューバの様に、指導者の思想が平和的でかつ正しい政治を行うひとであるなら、その人に率いられる独裁国家の国民は幸せな生活を送ることができるでしょう。
しかし、その国家体制を引き継いだ次の独裁者が、また有能で平和的な政治家とは限らない。
「独裁国家」としての成功は、その独裁者の能力と器にかかっている。
独裁国家で不安定である要員はそこに集約されるだろう。

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コメント

社会構造に矛盾なんてあるわけありませんよ。
「なんでも貫ける矛」「なんでも防げる盾」が同時に存在するわけないんですから。
武具の売り子の売り文句=論理の中に矛盾はあるものであって、現実そのものには矛盾は存在しえません。
よって「マルクスの社会構造論に矛盾がある」「アダム・スミスの社会構造論に矛盾がある」といった風にしか使えません。

投稿: kk | 2008年12月26日 (金) 22:56

北朝鮮がパワーが無い国として始まったってのは嘘っぱち。日本と合併して日本資本で工業化してました。だからこそ、この国の将来はあかるいと感じる人がいっぱいいて、「地上の天国」なんてイカサマ話に説得力があった。

投稿: kk | 2008年12月26日 (金) 23:01

>>kkさん

コメントありがとうございます。

「矛盾」についてですが、
私は言葉遊びの類や、言葉の意味についての話には興味ありません。使い方が違うと主張されるのであれば、私はそれを認めましょう。
矛盾と言う言葉に疑問が有るのならば、その部分を、「社会のストレス」または「社会のシワ寄せ」などと言い換えて読んでいただければ幸いです。

「北朝鮮のパワー」についてですが、
建国当時に日本資本の何があったとしても、またそこに従事する労働者たちが居たとしても、それは国の力とは言えません。資本に技術力が伴い、そしてその技術力を支える土台としての社会構造が必要です。つまり人の能力を有効的に活用し、その能力維持を支えうる社会構造の存在が育っていなかった訳です。
北朝鮮は、日本式の社会システムを排除し、ソ連バックによる力技の建国を行い、この世の春を作り上げました。
実質的に世を支えていたのはソ連の国力であり、それが建国当時からの流れです。
北朝鮮に自力なんて存在しなかった訳です。
「地上の天国」なんてイカサマ話に説得力があった・・・のは、それはソ連や北朝鮮がそう見せることに成功しただけの話。それが北朝鮮の自力である訳でもなし、この話題に対して異論を唱え得るネタには成らないでしょう。

投稿: Snow | 2008年12月27日 (土) 07:13

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悪くないみたいです。独裁者=暴君ではないみたいです。統治範囲狭ければいいみたいです。中曽根康弘石原慎太郎北野武が横並び〜。ニコニコ政治動画 ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?あたしらの時代が来る感じがしまうす。 ... [続きを読む]

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