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2007年7月17日 (火)

アルキメデスの原理と地球温暖化

太田総理、先週はふかわりょうのマニフェストが放送されました。
太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。

内容は、
「全ての商品に環境税を導入します」
というものでした。
全てのものに、1%の間接税をかけるというものでした。
ま、私としては、一律1%というのは安直だと思いますが、環境のために生活の一部に税金を掛けることはやりようによっては面白いことだと思います。

私は、環境税という消費税みたいなシステムじゃなく、炭化水素系製品の輸入に関税を掛けてしまえばいいのではと思っています。
目的関税とでも言いましょうか。
原油やプラスチック製品、石炭とか。
あ、木材の輸入にも関税かけても良いかもしれませんね。
WTO加盟国が「過剰な関税である」と訴えてくるかも知れないが、昨今の環境ブームです。
「関税ではありません。環境目的税です」と言ったら、世界に波紋を投げかけられるかもしれません。
ま、現実としては難しいですけどね。
(追記:後日、私の意見が変わりました。今では「間接税」の方を推奨します。こちらの方が社会の意識を刺激する効果が高いと思われるからです。)

問題はですね、池田清彦(早稲田大学教授)の発言です。
話術と言い様で説得力が有るような嘘を話しているということです。(出演者みんなマユツバで聞いてましたけどね)
それは、
 「アルキメデスの定理を用いれば、北極の氷が融けたって海面は上昇しないんです。地球温暖化の弊害なんて嘘なんですよ」
という内容です。
彼は生物学の学者らしいです。

アルキメデスの定理とは何か。 それは、
 「水に氷を入れて、氷が融けても水位は変わらない」といったものです。
それを池田清彦は北極の氷に当てはめて言ったわけですね。

ていうか、「アルキメデスの原理」だけどね。 物理基本法則だから原理

何が嘘なのかと言うとですね、その1つは「北極の氷」の定義です。
北極点周辺は海の上に氷が浮いている状態ですが、北極圏というのは大部分が陸地の上です。即ち、グリーンランド、北欧、ロシア、シベリア、アラスカ、カナダです。
北極点の周辺の氷が融けても、それだけなら水位は変わらないかもしれません。
しかし、地球に有る氷ってのは、海の上だけに有るわけじゃないんですよ。
陸に留まっていた氷河や氷層といったH2Oが海に流れ出すわけです。

それにね、地球の極は北極だけじゃないんです。 「南極の氷」だってあるんですよ。
南極の氷の殆んどは大陸の上です。
ちょっと前に「観測史上最大の巨大な氷山が生まれた」というニュースがありましたが、あれは海の上(湾)に張り出した氷河の先端ですけどね。

また、もし世界が水と氷だけだったとしてもですね、アルキメデスの定理(アルキメデスの原理)だけでは水位は語れないんですよ。
問題の発端は温暖化なんです。
って事は水温も上昇するんです。
ものの温度が上がると言う事は、その物体は膨張するんですよ。
気温の上昇と共に水温の上昇も起こります。
そして、海水はそれにより膨張するでしょう。
平均気温の上昇が数度であったとしても・・・、膨張の割合が微少であったとしても、巨大な水溜りである海です。侮れない規模の膨張になるでしょう。
とんでも学者の一点においてだけの机上の空論には付き合ってられません。
温暖化による海面上昇メモ

それにね、彼の発言が問題なのは、「温暖化の弊害は嘘だ」という理由について、「水位の問題」だけで語ろうとしている事です。
ふかわりょうはそれに対して、正しい反論をしていました。

私は、ふかわりょうをこの番組で少し見直しましたよ。
池田清彦の話に惑わされないし、何より温暖化に対して有る程度の総合的な知識が有るし、それに対してニュートラルに正しく認識している。
ゴア元副大統領の「不都合な真実」とか、ああいうのはちょっとプロパガンダ的でマユツバですが、そんな流れでもないところがいいです。

温暖化による弊害は、水位だけじゃありません。
確かに、世界の主要都市が沈む危機に有ることはショッキングな未来図ですけどね。
もっと深刻なのは実は異常気象なんです。
砂漠化と豪雨地帯、その二極化が世界各地を襲うわけです。

その辺を言われて責められた途端に彼は黙ってしまいましたけど・・・。

たぶんね、池田清彦と言う人は温暖化に付いて本気で「嘘だ」と思ってるんじゃ無いんですよ。
世界中がそれを言っている中で、同じ事を叫ぶ事が嫌なんです。
人と違うことに価値観を見い出している性格の人なんですよ。
それはそれで良いことなんですけどね、せっかく教授にまでなったんだから、もっと理論的な話をしましょうよ。
私は彼にそういいたいです。

温暖化による海面上昇の数値を考える

「偽善エコロジー」について 1-6 「CO2削減の是非」

「偽善エコロジー」について 1-8 「温暖化と海面上昇」

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環境問題」カテゴリの記事

コメント

初めてのコメントです。いつも楽しく拝見してます。
自分はミランカで配信している「博士も知らないニッポンのウラ」の「環境問題のウラ」を観て、結構インパクトがあり、地球温暖化等について結構考えるようになりました。もしご覧になっていないようであればオススメです。

投稿: fivetails | 2007年7月17日 (火) 17:55

>fivetailsさん

読んでいただいてありがとうございます。
ミランカは今度ゆっくり拝見してみたいと思います。

投稿: Snow(ブログ主) | 2007年7月18日 (水) 00:04

>fivetailsさん

なるほど。
面白いです。
ミランカは見てませんが、色んなブログ等の「環境問題のウラ」に対する記事を読んで解かりましたよ。
某教授と同じで、物事を一点においてのみしか考えられないような人たちの意見ですね。
温暖化問題についてはこう反論できる・・・。
ゴミ分別についてはこう反論してみよう・・・。
そういうタイプの論法ですね。
それぞれもっともらしい良い論法が見つかったわけですか。

こんな文化人がいる例をメディア上で沢山見ていると、しまいには私自身が増長してしまいそうです。
「世の中の学者や文化人ってのはこんなものなのか、こんな単純頭ばかりなのか」と。
私でも専門家やコメンテーターになれるんじゃないかと・・・。

もっともらしく言って、知識量が低い人や理解力の低い人をターゲットに持論らしきものを展開しているが、物事を総合的に考える事を放棄した幼稚な論理ばかりだ。
ペットボトルだの、分別だの、ダイオキシンだの、全てズレてるわ間違ってるわでもう大変だ。

投稿: Snow(ブログ主) | 2007年7月18日 (水) 07:21

Snowさん
コメント感謝です。

>私でも専門家やコメンテーターになれるんじゃないかと・・・。

正にその通りですよねぇ。。。
TVで~専門家だの、~評論家だの、まぁ否定はしませんけど、時々その発言ってどうなの?っていうのを良く見かけますし。

だけど、こういうことで、自分も含め関心を持ち、自分自身で色々と調べたりするようになる人が増えれば、それはそれである意味プラスなのかな?って気もしますw

最近の「肉まん」騒動然り、近年のマスメディアに踊らされたメディア情報を鵜呑みにしてしまう恐怖を沸々と感じます。

投稿: fivetails | 2007年7月19日 (木) 14:03

はじめまして。知恵袋(特に温暖化カテ)でお世話になっております、tigerssyouriです。
自分、実は全然TVや新聞を見ませんで、知恵袋にふと舞い戻ってきたら、ネット世界でかなりいろいろな「温暖化珍論」が広がっている様に驚愕しております。

そんなこんなで、開店休業だった以前のブログを、地道に検証していくブログに改装いたしました。
今後とも宜しくお願い致します。

投稿: tigerssyouri | 2008年3月 1日 (土) 10:02

>>tigerssyouri さん
↓こちらの回答で出会った方ですね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1015088860
お世話様です。
ブログがんばってください。私も参考にしたいと思います。

結局、専門家を装っている人物が、自分をアピールしようと、極端なことを言うことで、世間がかき回されてしまっているってことなんですよね。これが問題です。
ゴアの「8メートル海面上昇論」も、武田池田の「海面上昇はウソ論」も、結局は結論がIPCCの発表に近づいていたりするわけで。
IPCCの「南極、グリーンランドの氷床の溶け具合はまだ研究段階」っていう曖昧な点を突いて、ゴアは「(グリーンランドがもし全部溶けたら)8メートル上昇する!」と叫ぶわけで・・・。
ゴアが「北極の氷が年々少なくなっています」と不都合の真実で叫べば、武田池田が「北極海の氷が溶けても海面上昇はしない。温暖化問題はすべてウソ」・・・とか叫んじゃうし・・・。
みんな少しずつ何かを噛み違えてるんですよね。
そしてマスコミはそんな人ばかりを有名にしてしまう・・・。

投稿: Snow(ブログ主) | 2008年3月 1日 (土) 12:31

実は、2006年12月頃にも知恵袋に出没して、その時にお目にかかっていました。
あのあやしげなgolem_zee氏の書き込みが削除されなくて、知恵袋の管理状況に嫌気がさして1年ほど遠ざかっていました。で、久しぶりに戻ってきたら、やっぱり彼がいた!それだけじゃなくて、T氏やら、I氏やら、ネットの人やらがアヤシゲなことばかりを言っている…
こりゃマズイ!ということではずかしながら戻って参りました。

>結局、専門家を装っている人物が、自分をアピールしようと、極端なことを言うことで、世間がかき回されてしまっているってことなんですよね。これが問題です。

結局はそういうことなのかも知れませんね。いったん注目を引くためにパッと言ってしまったことで、あとに引けなくなっちゃった、という感じでしょうか。もうこうなると、予言者のレベルですよね。

投稿: tigerssyouri | 2008年3月 2日 (日) 12:27

私のこの記事を元にWikipediaを更新した人が居るようです。
全く幼稚な。
私はこういうことは好きではない。
http://coolway.air-nifty.com/unicorn/2008/07/post_5dab.html#comment-32629097

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E6%B8%85%E5%BD%A6

投稿: Snow | 2008年10月21日 (火) 16:43

Snowさんのもwikiに使われ出しましたか(苦笑)

私のブログの記事も、wikiに使うのは良いんですが、ホントに理解した上で、言葉を選んで書いてくれているのか?が疑問です。

Pitotの図の引用問題もそうです。「無断で改変している」とか書いているし……

投稿: 綾波シンジ | 2008年10月21日 (火) 18:28

> 綾波シンジさん
そうですよね。
感情で語らないこと、正しく伝えることが大切ですね。

投稿: Snow | 2008年10月22日 (水) 23:07

あのー……北極の氷は、浮いている氷なんですよ。「水を張ったコップの中で氷が溶けても水位は変わらない」というアルキメデスの原理から考えて、北極の氷が仮に溶けたとしても海面の水位は変化しないんですよ。
続いて南極。
南極の氷の温度は中心部が-40℃。周辺部で大体-20℃です。ちなみに、地球温暖化で上昇した気温は1℃ですが……ここで一つ問いましょうか。

あなたは、1℃気温が上昇して、-20℃や-40℃の氷が溶けると思いますか?
ちょっとは読書でもしましょう。


投稿:   | 2012年2月 2日 (木) 12:09

>2012年2月 2日 (木) 12:09の投稿の人へ

北極の氷というのは、北極海の氷だけでは無いのですよ。北極圏の氷の多くが陸地の上にあるのですよ。
グリーンランド、北欧、ロシア、アラスカ、カナダ、・・・これら陸地の上にある北極の氷において、アルキメデスの原理はなんら係わりません。

南極の気温が-20度と理解している部分に間違いがありますね。つまり「南極では氷は解けない」と理解している訳ですね。
南極の沿岸部では氷は夏はちゃんと解けるんですよ。試しに昭和基地の夏と冬の写真でも検索してみてください。昭和基地付近に限らず、南極の沿岸部は夏の気温は+10度に届くんですよ。気象庁の観測データでも確認できます。

地球温暖化の気温上昇は100年で平均+4度の予測ですが、極地(北極や南極)ではその倍近くの上昇が予測されています。
南極沿岸部の気温上昇はそれなりのものと成る予測です。確実に氷が溶けて海に流れ出す気温と成る予測です。

投稿: Snow | 2012年2月 2日 (木) 20:46

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