NHKも間違ってる?? バイオエタノール問題
いや、間違っているかどうかは判らない。
先ほど、9時のニュースで言っていました。
「アメリカはこれまでに無く温暖化対策に積極的に乗り出している」
トウモロコシ等の農作物の価格高騰の背景を説明する時の発言でした。
確かに、温暖化対策の柱の一つとして、バイオエタノールを語る人は多い。
しかし、バイオエタノールを推進する者にとって、必ずしも温暖化対策が第一の目的だろうか。
私が思うに、温暖化対策というのはひとつの足掛かり的なものである。
たまたまCO2を増加させない方法の1つであったからだろう。
アメリカは何も、環境のことを考えたてエタノール生産を増やすと発言したわけではない。
CO2が温暖化の原因の1つと成っている事は科学的に認められており、またそれを防ぐ為のバイオエタノール推進は方法の1つとして間違った行動ではない。
ただ、バイオエタノールを社会基盤の1つとしていくことで、近い将来未曾有の社会変革が待っていることは確実だが・・・。
アメリカはこれまで、石油の確保を経済圧力や軍事力によって安定させようと試みてきた。
北アメリカ、中米、中東、南米、アフリカ諸国・・・。
このうち何の問題も無く供給を望めるのは北アメリカだけだ。
他の地域は世界情勢に左右されすぎている。
いや、むしろ反米の機運が高まるばかり。
そこでアメリカは考えを改めたに違いない。
世界の穀物はほぼ穀物メジャーに牛耳られている。
実はその穀物メジャー、現在、アメリカの2社だけに再編されてしまったのだ。
80年代までは5社だった穀物メジャーは、90年代の再編によって、アメリカのカーギル社とADM社だけに成ってしまった。
コーン、大豆、麦、パームヤシ、サトウキビ・・・
食用、エネルギー用に関わらず、穀物メジャーはあらゆるもの、バイオエタノールに関わるものを生業にしている。
こんな美味しい状態をアメリカは見逃すはずが無い。
いやむしろ穀物メジャーのロビー活動が、石油業界のロビー活動に勝った結果なのかもしれないが・・・。
しかし、これは大きなアメリカの戦略の変更であり、それ以外の何物でもない。
アメリカは、地球温暖化には何も興味が無い。
これはほぼ有っている事だと私は思う。
ペンタゴンは言った。
「テロよりも温暖化の方が驚異だ」
ゴア氏は言った。
「地球が危機的になっている」
そして、ブッシュは言った。
「ガソリンの大部分をエタノールにする」
いかにもアメリカは、温暖化対策に目覚めたかのようだ。
しかしこれは単にアメリカ国民がそう考えを改め始めただけに過ぎない。
アメリカ中枢部は、穀物メジャーを有する国家戦略にシフトチェンジしただけ。
私はそう見えてならない。
言うなれば、温暖化問題ではなく、エネルギー確保問題なのだ。
エネルギー確保問題にも色々有る。
私が懸念しているのは石油枯渇問題であるが、アメリカが懸念しているのは、石油依存を情勢の不安定な国々に頼っている事だろう。
バイオエタノールを巡る昨今の世界情勢。
これを語る時、一概に「温暖化対策」を原因に挙げてしまうことは安易であり、状況を把握する上で危険な心構えである。
NHKのアナウンサーが安易に発してしまった言葉、「アメリカも温暖化対策に・・・」
NHKの解説員等が関われば、こんな発言は無いのだろうけれど。
石油の価格高騰は石油に関わる業界を潤おした。
それと同じように、穀物の価格高騰は穀物メジャーを潤おすだろう。
近い将来、このへんの世界は大きく化ける可能性を秘めている。
誰もが、「温暖化対策は良い事」と思っている裏で、世界のあらゆる人たちは次の世界の覇権を争っている。
国家として、企業として、個人として・・・。、
温暖化問題、世界情勢、石油枯渇の危機感などがそれを助長している。
安易に物事を受け取っていると、いつの間にか長い物に巻かれる側の人間になってしまう。
お願いだ、NHKよ。
お願いだから、あらゆる可能性を視聴者に訴えてみてくれ。
NHKの視聴者は日本人だ。
多くの日本人に将来の危機的可能性を理解してもらおうじゃないか。
そして先見性を身に付けてもらい、将来の安定を模索しようじゃないか!
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