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2007年3月19日 (月)

放送禁止3 ストーカー地獄編  解説(ネタバレ有り)

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「真実を積み重ねることが
    必ずしも真実に結びつくとは限らない」
  あなたには 隠された真実が見えるだろうか?

放送止3 ストーカー地獄編

2003年3月 都内某所
1人のフリージャーナリストの紹介で、ある女性のもとを訪れる。
そんなところから番組は始まる。
(ちなみに取材マンションの場所は首都高速の隣り)

◆佐久間 希美(のぞみ) 26歳 アパレル会社勤務
彼女は半年前からストーカー被害に遭い苦しんでいる。
具体的な被害は、無言電話、夜道を付けられる、チャイムを鳴らす、玄関を叩く等。

◆筒井 令子 28歳 ジャーナリスト
番組制作スタッフに希美を紹介したフリージャーナリスト。
彼女が数年前から取り組んでいるテーマが「ストーカー問題」。
 「1975年生まれ 千葉県出身
  大学卒業後、大手新聞社に勤務 3年前に退社し、
  埼玉県の大家族で起こった殺人事件を取材
  注目を浴びた若手ジャーナリスト」
という字幕で経歴を紹介している。

ストーカー問題に取り組むようになった理由
彼女の兄が数年前にストーカーの被害に遭っていた。
ある女性に付きまとわれ、
 「けっきょくは、兄は命を奪われてしまった・・・」
彼女はそう発言する。
兄の事件をきっかけにストーカー問題に深く興味を持つようになった。

3ヶ月前、仕事で入った店でたまたま希美と会い、そこでストーカー被害に遭っていると相談を受け、希美に興味を持つ。
そして、希美の力に成る事が出来ればと番組を企画した。

 

■ストーリー
Hk3_04ストーカーから送られてきたという写真の数々を見る。
その写真の裏に書かれた言葉。
 「覚えてますか?」
 「思い出して下さい!!」
 「いつもそばにいます.」
それ以外にも、色々な被害の様子を語る。
Hk3_05そして、取材中にチャイム、続いて玄関を力任せに叩く音・・・。
  怖いです。
  スピルバーグの駄作映画「激突」よりも怖いです。

隠しカメラを、マンション入口と玄関前に設置。
様子を見ることに。
8:40PM ストーカーが現れる。
希美の郵便ポストを物色した後、玄関前に来て、ドアを叩く。
 「開けろよ!!」
と怒鳴る。
そして、ストーカーはポストに何やら入れて帰っていく。
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筒井達はストーカーの後を尾行する事に。
最寄り駅から電車に乗る。
そして新宿で撒かれる。
(新宿の北口から出て歌舞伎町方面(北方向)に行くが、急に「さくらや」方面(東方向)に歩きだし、そして「さくらや」の路地で撒かれてしまう)→撒かれた場所の地図

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翌日、隠し撮りしたストーカーの様子を希美に見せるが、見覚えが無いという。
ストーカーが置いていった封筒を見る。
そこには仲睦ましいカップルの写真が入っていた。
そしてそこに写る女性は希美だった。
・・・ストーカーは、希美の元恋人だったのか??
写真の裏にまたもや言葉が書かれている。
 「思い出せ」
希美は動揺する。
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動揺が治まるのを待って、希美に聞く。
一緒に写っていた男(Aさん)は
 「3年くらい前に付き合っていた人。
  仕事で知り合った。
  付き合ってしばらくして男が結婚している事を知る。
  そしてすぐに別れた。
  すごくしつこい人。
  電話が頻繁に掛かってきた。
  ひどい時はメールが20回くらいきた。
  相手にしないようにしてたら、家の周りをうろつくようになった。
  気持ちが悪いので今の部屋に引っ越した。」
だと言う。
 「知り合いだったので、すぐに警察に行こうとは思わないです」
そして番組スタッフが妙なことに気付く。
写真が反転しているのだ。
写真は裏焼きされたものだった。

ストーカー被害の体験談が紹介される。
モデル 榊 玲奈さん(25歳)の場合 (この証言は真実)
Hk3_26 「元恋人が別れた後にストーカーになった。
  暴力的。待ち伏せされた。
  よりを戻すように迫られる。
  階段から突き落とされた。
  車に引きずり込まれ、首を絞められそうにる。
  自分は殺される、と思ったので蹴り返したら、
  フロントガラスが割れた。
  その後ストーカー被害は消えた。」

意を決して、筒井が行動に出る。
ストーカーに話しかけるのだ。
  こえ~~。
  私は放送禁止シリーズは3がデビューです。
  深夜、番組名に引かれてなんとなく見てたんです。
  この辺まで、本気で見てましたよ。マジで。
  ストーカーに話しかける瞬間なんて、心臓バクバクでした。
  でもこの辺りが境でしたね。
  だんだん、この物語の怪しさに気が付いてきました。
  そして一気に謎解きモードに入った事を覚えています。
ストーカーは喚き怒鳴り筒井に掴み掛り、そして逃走した。

取材開始から10日。
ストーカーの犯人が判明した後、希美は会社を休み、食事ものどを通らない日々が続いた。

筒井は、ストーカー行為を止めてもらうよう説得する為に、
Aさん(ストーカーと思われる人)の勤めていた会社に電話をする。
すると、Aさんは既に亡くなっているという。

Aさんの自宅に行く。
奥さんにAさんの死の状況を聞く。
3年前、通勤途中の地下鉄の駅で電車に轢かれて死亡した。
 「自殺する動機が見当たらない」
事故?自殺?結局不明のまま。

Hk3_31
息子が新幹線の絵を描いている。
それを赤鉛筆でグチャグチャにしている。
聞けば、新幹線が大嫌いらしい。
 「新幹線がパパを殺したの。 ね、ママ?」
 「なに言ってるの。パパは地下鉄で・・・、死んだの」

そして後日、筒井は希美に報告をする。
Aさんが既に無くなっていたという事を。
希美は発狂する。
そしてその時またチャイムが・・・。
希美は泣き喚く。
そして思いも寄らない事を話し始めた。
 「*****」
 「今の録れました?」筒井は言う。
そして取材はそこで中止。
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 「最後の言葉は何だったのか。
  しかし、それはある事情によって語る事はできない」
 「まるで鏡に映った像のように、真実は裏返し」
と、ナレーションが入る。
そして筒井は、ストーカーと手を取り合ってマンションを出て行く。

 

★ネタバレ、解説、放送禁止3の真実
筒井がジャーナリストとして名を馳せた事件「大家族殺人事件」
あれは「放送禁止2」の事件を指しているに違いない。
同じ埼玉の事件だ。
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まず、最初に出てきた写真。
これもよく見ると実は裏焼きだった。

番組の各所で、鏡越しに映る希美。
写真の裏焼きと同じメッセージだと思われる。
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そして、ストーリー中で裏焼きと気付いた写真だが、実はネガからおこした写真ではない。
裏に薄っすらと「EPSON」の文字が。
これはパソコンで反転させプリントしたのだ。
だからこれは厳密に言うと「裏焼き」ではない。
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まず確認してもらいたいのが、仏壇の脇にあった写真である。
なんとそこに、筒井の顔が写っているではないか。
髪形は違えど、よく見れば判る。
そう。
筒井はAさんと知り合いだったのだ。
それも家族写真に一緒に入る関係。
奥さんは別に写っているので、たぶん筒井はAさんの妹ではないかと思われる。

この物語には、「3年」という期間がよく出てくる。
 ・筒井は3年前にフリージャーナリストになる。
  (それと前後して大家族殺人事件を取材)
 ・Aさんと希美は3年前まで付き合っていた。(希美談)
 ・Aさんは3年前に死んだ。
筒井の3年とAさんの3年は一見別の事柄のようだが、筒井とAさんが家族であるならば、これは由々しき関係があるに違いない。

次に、注目して欲しいのが精神科医のコメントだ。
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「ストーカー自身が被害者意識を持っており、時には被害者と加害者が逆転して周囲に受け取られることがある」
それにストーカーは自分を正当化するために巧みな言い訳や理由を用意しているでしょう。
このような状況を考慮して考えると、以下のような説が浮かび上がってくる。
即ち、「希美の方がストーカーだったのではないか」という事である。

そして、モデル榊さんの証言を思い出してもらいたい。
「殺されるかと思った」だ。
ストーカーは、その行為が発展していくと、殺人まで犯しかねないということだ。

希美は「付き合っていた」と言っているが、実は友達程度の付き合いだったのかもしれない。
そして、希美がAさんをストーキングしていて思いが発狂に変わり、ついにはAさんを駅のホームから突き落としてしまった。

Aさんの息子が絵を描いていましたね。
新幹線の絵です。
 「新幹線がパパを殺したの」
これは、周囲の大人が「希美が殺したに違いない・・・」と噂してるのを聞き、電車と絡み「のぞみ(新幹線)が殺した」と勘違いしたのだろう。

 

★裏事情の推測
筒井は、3年前決意したのでしょう。
Aさんの仇を討つと。
そして、社会問題と成っているストーカー問題でもあったので、
フリーになって、ジャーナリストとして仕返しをしようと考えた。
多分、同時期に発生した「大家族殺人事件」の裏事情を何かの関係で知り、そこにヒントを見たのかもしれない。
大手新聞社勤務だったので怪しい情報として入ってきたのだろう。
そして、テレビを巻き込む計画を発動した。

そして筒井がその企画をテレビ局に売り込み、取材がスタートした。
予め雇っておいたストーカー役に、本当に半年に渡りストーキングしてもらったのだろう。
その後、筒井が希美に接近。(店で知り合う。飲み屋か??)
Aさん家族とは演技で知らない振りをする。

取材において、最後の声が消えていた口パクの部分は、私も解りません。
でも、自分がAさんを殺した類の事を自供したのでしょう。

放送禁止シリーズ 人気投票


放送禁止シリーズを作り上げた脚本&ディレクターの「長江俊和」という方をご存じでしょうか。その彼が書いたルポルタージュ風の小説「出版禁止」という本が有ります。「フェイクドキュメンタリー」ならぬ、「フェイクルポ」な訳ですが、これがまた凄い! 普段、小説を読まない人でも、放送禁止ファンの方は、ぜひ読んでみるべし!


放送禁止の真相究明について...  放送禁止のネタバレですがご了承ください。 なぜ廃ビルで失踪したのか。またなぜ失踪者が続出したのか。 放送禁止2...  ある呪われた大家族を題材にしています。 放送禁止2... 解説します。  放送禁止2の真相究明に...  放送禁止5「しじんの村」待ちに待った良作です。 放送禁止5の解説とネタバレです。 放送禁止5の真相究明はほぼ完璧だと自負します。 放送禁止3 ストーカー地獄編の真相究明 ストーカー事件の裏側で... シリーズ最強放送禁止3ストーカー地獄編

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コメント

普通にやらせ
本当にうけん
こんな映画作るな
まじ金の無駄

投稿: さんちん | 2010年6月 2日 (水) 00:22

>さんちんさん

あらhappy02
あなた、最初から最後まで、「本当?」とか「やらせ?」とか、そんな視点で見てて終わってしまったんですか。可哀想に。もっと心を自由に想像力を利かせて視聴すればよかったのに。
あ、もしかして普通のホラードラマとかスリラードラマかと思い込んでその固定観念から抜けられずに見続けちゃったんですか。そりゃ残念ですね。

でも・・・
私も、最初はテレビで偶然見て、普通のドキュメンタリー番組かと思い込んで見てましたけどね。途中から完全に「なるほど(ニヤリ)」と思って、途端に謎解きモードに心が動きましたけどね。
やっぱり人それぞれの感性の違いですかね。楽しめなくて可哀想に。

投稿: Snow | 2010年6月 2日 (水) 06:21

子どもは自分が騙されたことに本気で怒っちゃいますからね。まぁ大人になれば、世の中には騙される楽しさってのがあると分かるでしょうw

私は既にこれがフェイクドキュメンタリーだと知ってからDVDで見たので、ある意味では本当の楽しみ方は出来ませんでした^^;
ですが、こういった手法、面白いですね。
どうせならもっと、フィクションだってことが絶対に分からないようながっちりしたつくりでやってほしいですね。
視聴者からの苦情が来たらしいですが、今なら以前よりはそういった風当たりは強くないでしょうし。

ただ、フェイクドキュメンタリーを「本物」として、意図的にフェイクだと分からないようにしてオカルト番組で流すこの国じゃ難しいのかな(笑

投稿: 新幹線好き | 2010年6月 9日 (水) 23:31

最後にジャーナリストさんとストーカーの男性が一緒に逃げたのはなにか理由があるのでしょうか?
私的に毒薬?劇薬?みたいなものを部屋にまいて自殺しようと思っていたのかと感じましたが・・・
考えすぎなのでしょうか?
それにしてもよくできたドラマです

投稿: shion | 2010年6月20日 (日) 20:26

捉え方や感想はそれぞれなのだから、楽しむ人が居るように怒る人が居てもいいじゃないですか。可哀想にとか嫌味で同情する方が可哀想な気がしますけど。
海外じゃ本物の国防長官まで出演させてモキュメンタリー作る国もあるから(エイプリルフール)、自粛性のある日本はまだマシな方じゃないでしょうか。最後にちゃんとフィクションですってテロップ出ますしね。(上の番組は告知も無しw)

>shionさん
(音声カットされていた部分で)自白させて計画は全て終わった、ややこしくなる前に逃げましょうって事だと思います。

投稿: | 2012年8月 1日 (水) 04:28

Snowさん 貴方キモい

投稿: さんちん | 2017年1月31日 (火) 23:06

こちらのブログが検索トップにあがっていましたのでコメントいたします

この作品の最後に
うっすらパトカーのサイレンの音が鳴ってるのが聞こえます

これは
のぞみが最後に言った言葉は
「私が殺したの」
という自白の言葉で
これがVTRに証拠としてしっかり記録されたため
スタッフが警察に通報してのぞみはこの後
殺人容疑で逮捕された
のだと思います

投稿: おじゃまします | 2017年7月13日 (木) 21:59

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放送禁止3 ストーカー地獄は、2004年3月26日26時50分 (3月27日2時50分)放送されたフジテレビ系列で不定期に放送されているテレビ番組シリーズ『放送禁止』( ... [続きを読む]

受信: 2011年2月 1日 (火) 21:55

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