« 犬レスキュー <絶壁犬> | トップページ | スペースコロニーの科学 その5 放物線 »

2006年11月23日 (木)

格差社会って何でしょう!?

Kakusa_2
昨今、格差社会が問題となっています。
「これは由々しき事態だ」
皆さんそう言います。

格差社会が良いか悪いかは難しい問題だと思います。
政策等によってこれを打開する方法は多々あるのだと思います。
しかし事、日本を見たとき、政策や経済状況からして打開への道は遠いものだと感じてなりません。

これから日本は、世界はどうなってしまうのか。
未来予測をし、それを覚悟しなくてはいけません。


右の図は現在の経済力の勢いを表したものです。

・先進国の富裕層がアップ↑
・先進国の中間層以下はダウン↓
・途上国の中間層以上がアップ↑
・飢餓国の富裕層がアップ↑

日本は当然先進国に当てはまります。
現在日本は、いざなぎ景気以上の景気上昇を果していると報道されています。
しかし、一般市民には実感が沸いてこない現実。

なぜか。
それは、先進国の金持ち付近の小さな矢印をみてください。
なんと小さいように見えて、これが日本の経済指標を左右させているのです。
そして庶民は下向きの大きな矢印です。
庶民の経済力は見てみぬフリの景気回復。

その庶民の減った富は何処へ行ってしまったのか。
それが途上国の中間層へ振り分けられています。
製造業の東南アジアへのシフトという形をとって、富は移動しているのです。
飢餓国の富裕層にも複雑な経路をとって移動しています。
その他、時代の変化を捉えた先進国のネオ富裕層へと移動しています。

この傾向が目指す先には、いったい何が存在するのか。

この図を見ていただきたい。
現代までの経済力を見た歴史の流れです。世界の富の総量を10と仮定したときのイメージグラフです。
Kakusa_1_2

世界はまず大航海時代を経て第一次グローバル化への道をたどることとなりました。
グローバル化で主導権を握ったのは、やはりそれを仕掛けた側であるヨーロッパ諸国でした。
そして植民地政策の時代へ。

(日本は地理的にも政策的にも、奇跡的にその流れから離れている状態にありました。日本の鎖国政策は、大航海時代における危機的状態を察知した徳川家光政権の妙であったと言えます。キリスト教と武家政権の思想の反りが合わないことが日本を救ったのです。鎖国が無ければ日本も植民地となっていたでしょう。日本は明治に入り富国強兵を謳い植民地を有する側に立つ事ができました。そしてそれにより軍国主義の道へ・・・)

二次大戦を経て植民地の独立が相次ぎ、富の分散が始まりました。
しかし、世界の人々はそれに気付きませんでした。
世界全体の経済力が、科学技術の発展と共に上昇気流に乗っていたからです。
そしてその科学技術の中心は「石油」でした。
1970年代のオイルショック辺りから流れは変わりました。
世界的不況、プラザ合意、バブル、円高、そしてIT革命を経て、現在のグローバル化の流れです。
前回の大航海時代の時のグローバル化とは規模が違います。
文化、情報、経済、物品、ありとあらゆるものが個人レベルでグローバル化していく時代となってしまったのです。

上の図を見て何か気付きませんか?
私が思うにですね、大航海時代以前の経済バランスにもどるのだと思います。
現在は、先進国が植民地時代から現代までに無理やり積み上げてきた自分達の富が途上国(かつての植民地)にもどって行く過程にあるのではないか。

富裕層の生活レベルは下がらず、一般庶民の生活レベルは下がり、発展途上国へ経済力が流れていく。
まるで高いところから低いところへ水が流れるかのごとく。
富裕層は貯水槽を持っているのです。
一般市民はポリタンクで水を貯めているようなもの。
発展途上国の人々は今までコップで水を貯めていた。いまではペットボトルで水を貯めている。
例えればそんな話です。

大きな流れで考えると、
格差社会は今に始まったことではない。
数百年前から国単位で格差は広がっていたのだ。
その貧困が、グローバル化によって日本の庶民に回ってきただけのこと。

格差社会が問題だと言っている人の大半は、貧困国との問題と自分達の格差の広がりを別物として考えている節が有る。
先進国の格差問題を解決すれば何でもいいと考えている節がある。
今のまま先進国が格差を無くす為には、途上国は貧困にあえぐ時代へ逆戻りしなくては不可能である。
先進国の人間は、途上国、貧困国の犠牲の元に豊かな生活をしていると自覚しなくてはいけない。

資本主義社会における国の強さは、貿易不均衡の積み重ねにより決定される事が多い。
貿易黒字によって日本は豊になったように見える。
海外から原料を輸入し、加工して海外に高く売る。国民全員がその流れに乗っていたことにより、日本は所得倍増を達成し、豊かさの底上げを行ないました。
しかし、その恩恵を国民が満遍なく受けていたのは80年代までです。
バブルが弾け、グローバル化の流れに乗り、庶民の仕事は海外に流出してしまいました。
所得を保障する「加工」がアジアに出て行ってしまった。流れていってしまった。そう、水が高いところから低いところへ流れるかのように。

現在、日本やその他の先進国が努めなくてはいけない方向性とは、
海外の貧困に頼った経済から脱する事である。
現在、グローバル化によって関税廃止の流れが出来つつある。
日本も、東南アジアとの条約でそれを行なおうとしている。
「関税」「関税」「関税」、これがキーワードです。
これが無くなっていく事で、経済は一極集中し、庶民は苦しみ、緑は減り、災害に弱い地域が増え、人々の豊かさが消えていくのです。

関税の発生した理由を今一度考えなくてはいけない。
先進国は、自国の企業を強くする為に、関税廃止に向かおうと必死である。
その方が税収が上がりやすいし、何より政治家はそれにより選挙での優位性を手に入れる事が出来る。
しかし、その手っ取り早い増収も、自国の屋台骨を削る行為であると自覚している政治家が少ないのが現状だ。
世界中でね。
自国の生産性を守るための制度。それが「関税」だ。自国の関税システムを守るためには他国の関税システムも尊重する必要が有る。
関税システムを守ること、従来の様に復活させる事が格差社会打開への正しい道なのだ。

世界の政治家が考えを改めなくてはいけない制度。
それが「関税」だ。
私は今の世界の脱関税な流れに反対する。

|

« 犬レスキュー <絶壁犬> | トップページ | スペースコロニーの科学 その5 放物線 »

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/90919/12790058

この記事へのトラックバック一覧です: 格差社会って何でしょう!?:

» 江頭 憲治郎 株式会社法 (単行本) [速読 & 読書 感想文]
この本さえ読めば会社法を覚えることが出来ます。資格試験用には不向きかも知れませんが、企業などで参照する際には必携となる・・・ [続きを読む]

受信: 2006年11月23日 (木) 13:47

« 犬レスキュー <絶壁犬> | トップページ | スペースコロニーの科学 その5 放物線 »